山の本
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----文学作品----

●新田次郎(著)

 小説家であり気象学者でもある新田次郎さんは、「山岳小説家」の代表と目され数多くの作品を発表しています。映画化された作品も多く、香川照之主演の『劒岳 点の記』は記憶に新しいところです。また『芙蓉の人』は『富士山頂の妻』としてTVドラマ化されたので、ご存じの方も多いと思います。

『強力伝』

 50貫(約187kg)もの大岩(風景指示板)を背負い白馬岳山頂に挑む山男を描いた処女作。

『八甲田山死の彷徨』

 青森県八甲田山での山岳遭難事故(八甲田雪中行軍遭難事件)を題材とした作品。指揮官が的確な判断を欠き不用意な態度をとると何が起きるか。リーダーシップとリスク管理について考えさせられる本でもある。

『孤高の人』

 登山家・加藤文太郎の生涯を題材とした作品で、加藤の遺稿集「単独行」を基にしている。

『チンネの裁き』

 剣岳の肩に聳える尖塔状の岩峰“チンネ”の直下に発生した落石遭難。その原因に不審を抱く山男たちを襲う第二第三の遭難。自然現象と人間行為のはざまに隠れた遭難事故の真相を追うユニークな山岳推理小説。(文庫本解説から)

『銀嶺の人』

 勝気な駒井淑子と無口な若林美佐子、性格の異なる2人の女性が出会い女性登山家として成長しマッターホルン北壁に登頂する。医師の卵として頑張り成果を認められかけた淑子と、鎌倉彫の奥義に迫る美佐子は、それぞれ同時期に伴侶を得る。そして記念のヨーロッパアルプスへの登攀に向かう二組の行方は・・・。

『思い出のともしび』

 主人公、元次郎の小学6年生から中学5年生までを綴った話。作品あとがきに「私は少年時代を美しい風物の中に育ち、よき先生や先輩、同級生、後輩と共に過ごしたことを誇りとしている」とあるように、作者の青春の記録。他に『白い夏』『彼岸花』の小品も佳し。

『山の歳時記』

 生誕百年を期に山にまつわる紀行と随筆を再編集したもの。『白い野帳』『山旅ノート』といった現在では読むことができない貴重な著作からの抜粋により、生い立ちから気象庁時代、作家生活までの新田次郎をうかがうことができる。

●串田孫一(著)

『山のパンセ』

 40歳代の串田孫一の山にまつわる思想、思索などを綴った随想集。四季にわたって山行をした紀行も多く、内容はバラエティに富んでいる。

『山歩きの愉しみ』

 「山想」「山の博物誌」「山の心」など、詩人の感性で綴る山歩きのエッセイ集。

『若き日の山』 New!!

 串田孫一の最初の山の本。初期の代表作36篇と「古いケルン」と題した戦前の記録が収録されている。

●深田久弥(著)

『日本百名山』

 登山家で作家の氏が著したあまりにも有名な一冊。名峰百座を簡潔な文章に凝縮させた名著。

●山口耀久(著)

『定本 北八ツ彷徨』

 八ケ岳をこよなく愛する著者による詩情溢れる随想集。

●五木寛之(著)

『風の王国』

 闇にねむる仁徳陵へ密やかに寄りつどう異形の遍路たち。そして、霧にけむる二上山をはやてのように駆けぬける謎の女…。脈々と世を忍びつづけた風の一族は、何ゆえに姿を現したのか?メルセデス300GDを駆って、出生にまつわる謎を追う速見卓の前に、暴かれていく現代国家の暗部。彼が行く手に視るものは異族の幻影か、禁断の神話か…。現代の語り部が放つ戦慄のロマン。(「BOOK」データベースより)
 この本によって北から生駒山、信貴山、二上山、葛城山、金剛山と続く山系に関心をもち、出かけることになった。

●宮本常一(著)

『山と日本人』

 日本の山間に住む人々はどんな暮らしをしていたのか。そして日本人は山をどのように利用していたのか。魔の谷・入らず山・女人禁制の山、クマ・イノシシ狩、落とし穴の狩猟、マタギの生活、木地屋、山村を追われ身を寄せ合い暮らしていた人々…山と日本人の関わりを調査し、考え、見てゆく。(「BOOK」データベースより)

『山に生きる人びと』

 山には「塩の道」もあれば「カッタイ道」もあり、サンカ、木地屋、マタギ、杣人、焼畑農業者、鉱山師、炭焼き、修験者、落人の末裔…さまざまな漂泊民が生活していた。ていねいなフィールドワークと真摯な研究で、失われゆくもうひとつの(非)常民の姿を記録する。(「BOOK」データベースより)

●熊谷達也(著)

 まずは直木賞を受賞したマタギ3部作。

『相剋の森』

 いわくあってフリーライターになった美佐子が、動物写真家の吉本に影響を受け、マタギの取材に出かけて行く。取材をとおして、自然と人間とのあり方を描く。『邂逅の森』『氷結の森』の森三部作につながる第一作。

『邂逅の森』

 大正から昭和初期にかけて、秋田県阿仁町打当に生まれたマタギの青年、松橋富治が、身分違いの恋から故郷を追われ銅鉱山で採鉱夫として働きはじめる。一人前の鉱夫として落ち着いたころ、素人猟をしている小太郎という男との出会いで、ふたたび森へと還ることになる。マタギの波乱に満ちた人生を、自然への畏怖と共に描く。

『氷結の森』

 森シリーズの完結編。日露戦争から生還した柴田矢一郎は、故郷の秋田県阿仁を離れ、職も住まいも転転とする流浪の生活を続けている。そんな彼を姉の仇と狙う男が出現。樺太、ロシアを舞台に描く過酷な男の人生。


 その他にも面白い作品が目白押し。

『漂泊の牙』

 第19回新田次郎文学賞作品。東北の山奥で起きた動物による主婦惨殺事件。愛妻を殺された動物学者、城島の必至の追跡が始まる。オオカミの目撃情報が流れる中、はたしてその動物は絶滅したはずのニホンオオカミなのか?

『まほろばの疾風(かぜ)』

 古代東北の蝦夷に生を受けたアテルイは、一人前として認められたいために大人用の弓をもって単身猟に出かける。出先で巫女の修行をしているモレという美少女に出合う。八世紀、東北にいた大和朝廷に服従しない誇り高い民族。狩猟を主とした森の恵みと大自然を糧に生活する連合体に、大和軍の侵攻が始まる。アテルイは蝦夷の独立をかけて、強大な侵略者に毅然として闘いを挑む。そして終盤にアテルイの好敵手として登場する坂上田村麻呂。まほろばとしての北の森を疾風のように駆け抜けた英雄を描く大ロマン。

『光降る丘』

 2008年の宮城内陸地震で被害を受けた、宮城県栗原市の開拓村をモデルに描いた作品。栗駒山中腹の原生林を切り開き、古里をみずからの手で築きあげていく親子三代の物語。

『迎え火の山』

 旧盆の十三夜、出羽三山の霊峰月山の頂から麓に連なる迎え火。即身仏取材で帰省した工藤の友人正志は、古来の採灯祭復活に奔走していた。だが工藤の父親に続き、正志も闇の中で襲撃される。もう一人の同級生由香は工藤に、鬼から村を守ってきた一族だと明かした。(「BOOK」データベースより)


 ここでご紹介するには少しずれているかも知れませんが、次のような1冊も!

『ゆうとりあ』

 定年退職した夫婦が、田舎村「ゆうとりあ(ユートピア+ゆとり)」で第二の人生を歩み始める。会社時代の同僚の一人は熟年離婚もなんのそので新会社を設立、もう一人はロックグループを結成して奮闘。会社をやめて初めて知る同僚の生き方に驚きながらも、主人公は蕎麦打ち職人に傾倒し蕎麦屋の開業を目指す。田舎暮らしの気楽さと問題と、はたまた話は、開業を間近に控えて歩き遍路の旅をすすむ途中で結ぶ。

●黒須紀一郎(著)

『役小角 「異界の人々」』

 鬼神をあやつり、鳳凰のごとく飛翔する修験道の開祖=役行者のまつろわぬ生涯。(「BOOK」データベースより)

『続 役小角 「神の王国」』

 白村江の大敗から壬申の乱へ。動乱の倭国を背景に繰り広げられる賀茂(神)の民の自立の戦い。役行者の実像に迫る待望の続編。(「BOOK」データベースより)

●南木佳士(著)

『草すべり』『旧盆』『バカ尾根』『穂高山』など小品集

 浅間山登山や山歩き、穂高登山などを清々しいタッチで描く。50代半ばの筆者の人生観が垣間見える。

『山行記』

 「ためらいの笠ケ岳から槍ヶ岳」「何度でも浅間山」「つれられて白峰三山」「山を下りてから」などで構成。

●谷 甲州(著)

『遙かなり神々の座』

 マナスル登頂を目指す登山隊の隊長になってくれ、さもなくば―得体の知れない男から脅迫され、登山家の滝沢はやむなく仕事を請け負った。が、出発した登山隊はどこか不自然だった。実は彼らは偽装したチベット・ゲリラの部隊だったのだ。しかも部隊の全員が銃で武装している。彼らの真の目的は何なのか。厳寒のヒマラヤを舞台に展開する陰謀、裏切り、そして壮絶な逃避行―迫真の筆致で描く、山岳冒険小説の傑作。(「BOOK」データベースより)

『白き嶺の男』

 加藤武郎は、その類稀なる体力と判断力、そして登攀の技術で伝説のクライマーとなる。活動のフィールドも、日本の山々からヒマラヤへと広がっていく。限界の中で死と向かい合い、山に人生を賭ける男たちの熱い想いを余すところなく描ききった山岳小説の傑作短篇集。1996年の新田次郎文学賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

『単独行者 新・加藤文太郎伝』

 昭和十一年一月、厳冬の槍ヶ岳・北鎌尾根に消えた加藤文太郎。冬季登山の草創期、ガイド登山が一般的だった時代に、ただひとり、常人離れした行動力で冬季縦走を成し遂げていった「単独行者」は、なぜ苛烈な雪山に挑みつづけたのか。構想三十五年、加藤文太郎の真実の人間像に挑む本格山岳小説。(「BOOK」データベースより)

●樋口明雄(著)

『天空の空』

 標高3,193mを誇る北岳の警備派出所に着任した、南アルプス山岳救助隊の星野夏実は、救助犬メイと過酷な任務に明け暮れていた。苦楽を分かち合う仲間にすら吐露できない、深い心の疵に悩みながら・・・・。やがて、登山ルートの周りで不可解な出来事が続けざまに起こりはじめた・・・・。招かれざるひとりの登山者に迫る危機に気づいた夏実は、荒れ狂う嵐の中、メイとともに救助に向かった!(「BOOK」データベースより)

『ハルカの空』

 清涼な山中で行うトレイルラン。人気のスポーツに没頭する青年は山に潜む危険をまだ知らなかった・・・・「ランナーズハイ」。登山客の度重なるマナー違反に、山小屋で働く女子大生は愕然とする。しかしそこは命を預かる場でもあった・・・・「ハルカの空」。南アルプスで活躍する個性溢れる山岳救助隊員と相棒の“犬たち”が、登山客の人生と向き合う!(「BOOK」データベースより)

●宮本 輝(著)

『錦繍』

 「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛し合いながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る―。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。(「BOOK」データベースより)

●沢木耕太郎(著)

『凍』

 最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史。世界的名声を得ながら、ストイックなほど厳しい登山を続けている彼が選んだのは、ヒマラヤの難峰ギャチュンカンだった。だが彼は、妻とともにその美しい氷壁に挑み始めたとき、二人を待ち受ける壮絶な闘いの結末を知るはずもなかった――。絶望的状況下、究極の選択。鮮かに浮かび上がる奇跡の登山行と人間の絆、ノンフィクションの極北。講談社ノンフィクション賞受賞。(「BOOK」データベースより)

●細田 弘(著)

『山に入る日 ---山野彷徨から瞑想的登山へ---』

 年を重ねつつさらなる高みを目指す 単独登山者の軌跡と思索の数々(帯書きより)
 「独りで歩く山の旅/山で考えたこと/幽かなる踏み跡を追って」の三章で構成。豊富な山行の経験と思索がちりばめられており、じっくり読みたい、読み応えのある一冊。

●山際淳司(著)

『みんな山が大好きだった』

 若くして逝ったノンフィクション作家、山際淳司の力作。「雪煙の中に消えていった男たちをいま一度、よみがえらすことによって、彼らの切羽つまったロマンティシズムを解剖しようと思う」と前書きにあるように、多くのアルピニストの生きざまと死が描かれている。鮮烈に、そして限りない優しさで包みながら。

●小泉武栄(著)

『登山と日本人』

 日本における信仰登山から近代登山、さらに大衆登山の時代にいたる登山史を中心に、山の魅力と人との関わりを詳説。山にまつわる博物誌と言える一冊。

●菊池俊朗(著)

『ウェストンが来る前から、山はそこにあった』

 日本の山岳界でひんぱんに使われる「近代登山」という言葉。「近代登山の父とされるW・ウェストンから、日本の登山は始まった」という風潮に異を唱える山岳ジャーナリストの著者が、人類の出現以来繰り返されてきた登山と山岳の歴史を、地元目線で掘り起こした意欲作。演出された「山」の虚像を崩しながら、信州では常に身近にあった「山」と、その山岳観をつづる。(出版社「信濃毎日新聞社」・解説)

●沢野ひとし(著)

『山の時間』 New!!

 北岳、八ヶ岳、八甲田山など、40年にわたる登山の中から印象的な風景が、水彩画と紀行文で彩られた画文集。

●芳野満彦(著)

『山靴の音』 New!!

 マッターホルン北壁で日本人初登攀を達成した著者の、青春の登攀記録や詩・エッセイで構成されている。八ヶ岳の主峰赤岳で遭難して両足指をすべて欠くことになった「雪と岩の中で---遭難」は凄まじい。装備品も食料も欠く終戦直後に、徳沢の冬の山小屋を守りながら穂高の未踏ルートを求める登攀記録はずしんとくる。

●KIKI(文)、野川かさね(写真)

『山・音・色』 New!!

 編集者を含む女性3人の山紀行。詩と紀行文と写真がふんわりと楽しい。北八ヶ岳、北アルプス、尾瀬など全8話で構成されている。 第七話の「峠・徳本峠(とくごうとうげ)」が特に印象に残る。島々から上高地への道は、梓川に沿って明神~徳沢~横尾とアルプスの峰々に続く。徳本峠を越えながら、名だたる文豪が描いた「その峠にたどり着いた時、不意打ちのように正面に穂高連峰が現れる」の引用。読みながら、かつて(私が)出合った、不意打ちをくらう景色、そんな風景を思い出した。

●小林百合子(文)、野川かさね(写真)

『山小屋の灯』 New!!

 山小屋での人との出会い、交わした会話、共有した時間こそが登山の歓びだったと綴り、そんなシーンをさりげなく写真が飾る。なんとなく懐かしさが溢れ、緩やかながら充実した時間の流れを感じることができる。巻末には山小屋案内が付いている。


----体験記----

●高桑信一(著)

『山の仕事、山の暮らし』 ヤマケイ文庫

 人跡まれな山域での登山を通じて、独自の視点で「山」を表現してきた高桑信一氏が、十年以上もの歳月を費やして、ゼンマイ採り、山椒魚採り、猟師、蜂飼い、漆掻きなど、山で生きる十九人の姿を活写し、登山の域を超えた書き手となる端緒となった代表作。狩猟はじめ山村文化が注目される現在、本書は新たな光彩を放つ。二〇〇二年に刊行された単行本を文庫化。(「BOOK」データベースより)

●米田一彦(著)

『山でクマに会う方法――これだけは知っておきたいクマの常識』

 これは参考になりました!
 ツキノワグマを27年間にもわたり調査し続け、自らを「クマ追い」と称する著者が語るクマの素顔。クマの生態を知れば「会う」「会わない」はあなたしだいです。(「BOOK」データベースより)

●吉村克臣(著)

『頂に夢を求めて――60歳からの登山挑戦』

 健康のために始めた山歩きをきっかけに、本格登山に挑戦。300を超える山行の中から、自然の雄大さや山の厳しさを味わった貴重な体験を紹介する。(「BOOK」データベースより)

●原 幸多(著)

『80歳。山はまだ卒業できない――58歳から始めた山登り』

 「いつまで継続できるか、不安はあるが、山はまだ卒業してない。高齢登山の看板を担いで、老春を謳歌したいと思う」という著者が、58歳から始めた登山の、これまでの足跡をまとめた山行記。(「岳人」 2012年11月書評から)


----専門書----

●地 図

『山岳地図の読み方・使い方』  村越 真、宮内佐季子(著)

 ・地図が読めると世界が広がる、フィールドが広がる! ・地図はフィールド活動になくてはならない情報源 ・安全・確実な行動のためにも読図&ナヴィゲーションは必須事項です ・コンパスの使い方、GPSの賢い活用術、地形図の読み方、ナヴィゲーション解説など、最新ハウツー&テクニック満載 ・読後にはきっと地形図が立体的に見えてくる! (表紙解説文より)

『1週間でマスター!読図トレーニング』

 月刊誌『山と渓谷』  2014年4月号特集記事

●気 象

『遭難を防ぐ!山の天気入門』

 月刊誌『山と渓谷』  2014年9月号特集記事

●スキル

『登山スキルアップ年間計画』

 月刊誌『山と渓谷』  2014年1月号特集記事

『セルフレスキュー講座』

 月刊誌『山と渓谷』  2015年3月号特集記事

『単独行者の登山学』

 月刊誌『山と渓谷』  2015年11月号特集記事

『山に登る前に読む本 ---運動生理学からみた科学的登山術---』 能勢博(著) ブルーバックス

 無理のない登り方で、憧れの山を目指す (中略) 身体と運動のメカニズムをわかりやすく解説。安全にワンランク上の山に挑戦したい人に向けた、運動生理学からみた登山術。(裏表紙の解説から)

●植 物

『里山の草花ハンドブック』 門田裕一(監修)、平野隆久(写真) NHK出版

 里山で見られる約360種の草花を季節別に掲載している。

『六甲高山植物園ガイドブック Alpine Flowers』 六甲高山植物園(発行)

 高山植物を中心に、一般に親しまれている植物、六甲高山植物園内でよく目につく植物を約160種掲載。最新版(2014年春改版)ではさらに26種が追加されている。


----ハンドブック----

●ガイドブック

『新・分県登山ガイド[改訂版]』  山と渓谷社

 『岡山県の山』など全47巻のラインナップ。各巻ごとに山全図、概説、山の詳しい解説(コース難易度、登山シーズン、ワンポイント・アドバイス、問い合わせ先、マップなど豊富)、データファイルで構成されている。

『ヤマケイ アルペンガイド』  山と渓谷社

 「北海道の山」「尾瀬」「中国・四国の山」など続刊。山名・日程、グレード、ガイド本文、コース断面図、コースマップなどで構成。巻末に登山口ガイド、山小屋・宿泊施設一覧、問合せ先一覧が掲載されていて便利。

『新版 日本三百名山 登山ガイド』 日本山岳会 (編) 山と渓谷社

 全国の日本山岳会会員が取材者・執筆者となり、現地取材と情報網を駆使してそれぞれの山を紹介している。上・中・下の全3巻。美しい写真とていねいな解説は、ページを繰るだけで楽しい。簡潔なデータも参考になる。
    (上巻) 北海道:26山/東北:40山/関東:24山
    (中巻) 甲信越:52山/北・中央アルプス:45山
    (下巻) 南アルプス:19山/東海・北陸:25山/近畿:20山/中国・四国:17山/九州:22山

『大人の遠足Book』  JTBパブリッシング

 中高年の人たちも気軽に散策できるコースを掲載したウォーキングガイド。地図は大きく見やすく、「お楽しみ」スポットも満載。例えば『決定版 関西の山ベスト100』『決定版 関東の山ベスト100』『山頂駅からの山歩き 関東版』『同 関西版』などがある。

『新ルート 岡山の山百選』 福田明夫(編)

 岡山県勤労者山岳連盟のメンバーが踏査した県内の山100コース、126座を掲載。解説・写真とともに詳しいハイキング・データが付いている。手元にあるのは2002年のデータなので古い。2014年3月に改訂版が刊行されているが内容は未確認。

●地 図

『山と高原地図』 昭文社

 山や尾根、等高線や登山道などを綿密に描き山小屋などの変化に毎年改訂を加え、全国約1500の山々を案内。<中略>実態調査に基づき得られた登山コース、コースタイムや危険箇所、水場、花の情報などのさまざまな情報を盛り込んでいます。また付録冊子には主要なコースのガイドを掲載。(見開きの解説より)

『六甲全山縦走マップ』

 神戸市では、六甲全山縦走のコースを紹介した「六甲全山縦走マップ」を販売している。平成26年6月より改訂版を発売。価格は1部400円で、神戸三宮の「神戸市総合インフォメーションセンター(インフォメーション神戸)」(TEL.078-322-0220)で販売している。

『登山詳細図』守屋益男(作成・解説)

 岡山県内の里山を中心にした 12,500の1の詳細な地図と多数のコースを解説。各コースの難易度、コース上の主要ポイント間の距離、コースタイムなどを掲載。県外では奥多摩東部、高尾山・景信山・陣馬山、西丹沢などを順次刊行中。

●その他

『山の便利帳 Montaineer's Data Book』

 月刊誌『山と渓谷』  毎年1月号の付録、 購入するとPDF版をもらえる。