名 称

どうごやま、いわひやま

所在地

広島県庄原市・鳥取県日野郡日南町

標 高

道後山 1,268m、岩樋山 1,271m

山行日

2014年5月14日

天 候

晴れ後曇り一時雨

同行者

バスツアー/相棒と

アクセス

専用バスで道後山山の家付近の駐車場へ

マップ

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

岡山駅前市営駐車場からスタート 7:08道後山山の家付近の駐車場 10:40~10:52月見ヶ丘駐車場 11:05
登山口 11:07休憩所東屋 11:30~11:35岩樋山山頂 11:52~12:00道後山山頂(昼食)12:31~13:04
大池 13:36両国牧場分岐 13:33休憩所東屋 13:47道後山山の家付近の駐車場 14:25
帰路につく 14:30

1.登山口へ

 途中あちこちでツアー参加者を乗せながら、バスは倉敷JCTから山陽自動車道に入った。すぐに岡山自動車道にスイッチして北房を経由し、中国自動車道で庄原ICを降りて一般道からたどりついた。岡山駅前から約3時間半の行程である。
 当初予定していた月見ヶ丘駐車場に代えて、手前の広場に駐車することになった。すぐ近くに「道後山山の家」が建つ。これこそ懐かしい「国鉄山の家」そのものであり、何十年も前に訪れたときの風景がオーバーラップする。

 銘々で準備を整えストレッチ体操をする。左に道後山高原スキー場のゲレンデを見ながら、月見ヶ丘駐車場へと舗装道路を上って行く。

 月見ヶ丘駐車場には11時5分に到着。すでに数台の車が停まっている。「道後山遊歩道案内図」の表示板があり「道後山の草花」の一覧が掲示されている。ここが登山口である。

2.休憩所~岩樋山

 両側をコナラに囲まれたゆったりとした遊歩道を歩く。樹林がなんとも美しい。
 足の遅い相棒は、ガイドさんのアドバイスに従って先頭グループを別行動だ。

 あれこれ目を惹く花たちが多くて足が止まる。道端にキケマンとボタンネコノメソウ。

 続いてクサソテツたちとタチカメバソウ(立亀葉草)。

 これはダイセンキスミレ。そのとなりにはタチツボスミレ。山を歩きなれた風のご婦人から、その他にもたくさんの名前を教えていただくが、右から左へ抜けてしまうのは悲しいことだ。

 擬木の階段が現れた。写真を撮るために、長い列の最後尾を遅れないようについて行く。

 15分少々で休憩所の東屋に到着。ここで5分ほど休憩。曇り空だが遠くの山々までかなり明瞭に見えている。

 坂道の途中、はやくもアジサイが咲いているのかと思えば、これはムシカリ(別名:オオカメノキ)だった。

 そして新緑のカラマツ(落葉松)。タッチすると柔らかくてフカフカしている。

 南西方向のパノラマ写真。左のひときわ高いのは猫山、後方には比婆山連峰が横たわる。

 岩樋山の山頂が近くなった山道脇に、何やらわけの分からないのが生えていて撮影。これはショウジョウバカマだった。

 11時52分、岩樋山山頂に到着。ここからの眺望は最高だ。

 北東から東方面の眺望。左遠くに稲積山、中央手前に小高いのは岩樋山北側の1,240mピークで、その後ろに横たわるのは多里大山(たりだいせん)。右奥が道後山で、その手前には1,271mピークがある。

 道後山と多里大山(広島県での呼称は持丸山)ルートの中間点にある休憩所方面と、道後山山頂にズームイン! 山頂には先客がいるようだ。

3.道後山山頂へ

 道後山山頂へ向けて長い列が整然と登って行く。この道も穏やかで遊歩道といった感じである。

 ケルンがあった。このあたりは1,271mピークで、道後山山頂よりも標高が高い。そして、最後のひと登り。

 道後山の山頂風景と一等三角点。ここでやっと相棒と落ち合ってお待ちかねの昼食弁当を開く。このツアーの弁当は二段重ねで、筍ご飯にボリューム満点のおかずが美味。ただ、空模様が怪しくなって早めに下山することに・・・・。

4.大池~岩樋山巻道から下山

 山頂ではほとんど写真を撮る間もなく下山を始める。山頂東の多里大山分岐にさしかかるあたり、遠くに伯耆大山が浮かんでいる。

 道後山を右に巻いて大池へと進む。大池が見えてきたころ、前を行く女性が「これは何でしょう」とふり返る。長い尖り帽子のようなのが3本生えている。さわると柔らかくて、「ふ~む、タケノコではないようだし・・・・」。後で、マムシグサの芽であることがわかった。

 前方に見える岩樋山は南面を巻くように下りる。往路では気づかなかった両国牧場跡の石積みが、県境を二分しているように見える。

 南巻きのコースはずいぶん楽なのだが、途中から小雨模様になって速歩状態。休憩所に戻りつくと衣類の水をぬぐい、レインウェアを着込む。

 少し成長が進んだマムシグサを見つける。タケノコのような芽の先が裂けて、独特のスタイルに変容している。茎の褐色マダラ縞模様がそれらしく成長している。

     

 月見ヶ丘駐車場登山口までもどり、雨量観測局を過ぎて山の家への道を急ぐ。と、谷間にピンポン球大の白いものが見える。

 時間がないので下りて行くことはできないが、ヤマシャクヤクに違いない。これは想定外の対面であり、小躍りしたい気持ちを抑えてズームで寄り、清楚にして気品ある姿をカメラに収める。