名 称

とがくしこうげん(とがくしじんじゃおくしゃ)

所在地

長野県長野市戸隠

標 高

1,350m

山行日

2010年10月6日

天 候

晴れ

同行者

相棒と

アクセス

JR中央本線・長野駅から長野高速バスセンターへ移動し、高速バスにて中社宮前で下車。

マップ

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

戸隠神社中社 10:36〜10:58(奥社道)奥社入口 11:55(杉並木の参道)戸隠神社奥社 12:50〜12:57
(杉並木の参道)バス停・奥社入口(「奥社の茶屋」で昼食) 13:36〜14:15
〔コース前後の行程〕
   9:30 長野駅高速バスセンター
       ↓
  10:34 中社宮前
       ‖ (コース概要の通り)
  14:27 奥社入口
       ↓
      善光寺方面

〔長野駅とバス停〕


  

1.戸隠神社中社宮〜奥社入口

 9時半発のバスには、平日にもかかわらず十数人の人たちが乗車していた。
 戸隠までの1時間少々は景色が目まぐるしく変化する。平地から高原に向かってどんどん引き上げられる感じが続く。飯綱あたりからの車窓には素晴らしい高原の風景が展開され、見とれるばかりでカメラのことをすっかり忘れていた。
 中社宮前でバスを降りて木の大鳥居をくぐる。

 境内にはカメラに収まりきらない大きな杉がある。驚いたことに、近づくと形が変わる「戸隠の三本杉」。御神木としてあがめられていて高さは40mもあるらしい。傍に御神輿の展示室があり、ガラス窓越しに見事な姿を見ることができる。この御神輿は、7年に一度執行される戸隠神社式年大祭だけに使用されるもので、次回は平成27年だそうだ。

 社務所の向こうの鳥居をくぐって進むと、奥社に至る遊歩道がのびている。

 もとは奥社遙拝堂があり、明治まではこれより先は女人禁制だったそうである。少し先には戸隠ロッジが見える。

 歩きやすい遊歩道を進むと一茶の比丘尼石(びくにいし)の句碑がある。

 稚児の塔の解説板の右には三体の石塔が並んでいる。親孝行息子の霊を供養する塔だ。近くに奥社への道標がある。

 戸隠連峰は煙っているが、このあたりから山と木々と紅葉の織りなす風景が続き、何度も立ち止まってしまう。

 大きな太い木の根っこは蛸のようだ。路幅が広くなり古道とおぼしき遊歩道も終わりに近づいた。

 車の行き交う舗装道路に出ると、すぐ先に食事の店などがありにぎやかだ。

2.戸隠神社奥社詣で

 当初は、このあたりで戸隠蕎麦を食べて善光寺方面へ引き返す予定だったのだが、そのような雰囲気ではない。中社から奥社への古道を歩くに連れて、何やら神に招かれているような感じが強くなり、簡単には去りがたくなる。
 そんなわけで、スケジュールをリセットして奥社への大鳥居をくぐる。お昼間近だが食事は後回しだ。

 15分ほどで随神門が見えてくる。ツキノワグマ出没情報が掲示されているが、この時間帯は人通りが多いので安全としよう。

 随神門と呼ばれる仁王門だ。ここから奥社までは1kmほどで、参道の両側には見上げるような杉並木がある。
 この人出の多さは、つい最近、JR東日本が吉永小百合さんを起用した戸隠篇CMの放映をした影響が絶大とか。

 樹齢400年を超える杉並木は神々しい空気を漂わせる。CM放映以来、ここはパワースポットとして有名になっているらしい。

 案内板によるとこの杉はクマスギで、奥社に向かって右側に約150本、左側に130本が江戸時代初期に植えられ、今も木勢衰えることなしとのこと。大きな2本が合体したようなものもある。

 奥社の手前は急な階段になっている。ゆっくり、ゆっくり、もうすぐだ!

 ここに戸隠山(1,911m)への登山口がある。手前の八方睨(1,900m)を経由する険しいルートで、奥社参拝の案内図には「上級者向き、軽装不可」と朱記されている。
 避難小屋を宿泊目的で使用することで、屎尿等により生じる環境悪化の問題と協力要請が掲示されている。登山届け箱の傍には崩落箇所と滑落事故多発の貼り紙が見える。

 ようやく社に到着した。左は九頭龍社、右が戸隠神社奥社である。

 無事にお参りを済ませての戻り道には、霧が漂ってきた。
 このあと「奥社の茶屋」で遅い昼食を済ませて、奥社前発14時27分のバスで善光寺方面へ向かう。