名 称

すまあるぷす(よこおやま)

所在地

兵庫県神戸市須磨区

標 高

312m

山行日

2013年12月16日

天 候

曇り時々晴れ

同行者

なし

アクセス

山陽電鉄・須磨浦公園駅下車

マップ

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

須磨浦公園着(準備等) 10:30須磨浦公園出発 10:36展望台(小休止) 11:00
鉢伏山(はちぶせやま) 11:08旗振山(はたふりやま) 11:15~11:22
鉄拐山(てっかいさん) 11:39立原谷 11:55おらが山登山会署名所 11:58~12:02
おらが茶屋 12:06高倉台団地の広場(昼食) 12:20~12:45栂尾山への階段下 12:53
栂尾山(とがおやま) 13:09横尾山(よこおやま) 13:41東山(ひがしやま) 14:23~14:37
妙法寺 15:16十字路 15:20神戸市バス「奥妙法寺」バス停 15:22

1.登山口に向けて

 山陽電鉄の須磨浦公園駅を出ると隣は須磨浦ロープウェイ乗り場。これを利用すると10分足らずでで鉢伏山山頂へ上がれるが、通り過ぎて西隣の須磨浦公園へと向かう。

 須磨浦公園の車道を上がって行くのだが、その前に広場へ立ち寄って準備をする。

 広場を奥に進んで階段を上がると車道になる。山陽電鉄をまたいでいる敦盛橋を渡ると、右手に遊歩道の階段があり「ちかみち」の標識。ここが登山口だ。

2.展望台~鉢伏山

 このあたり一帯が公園であり、山頂に向かって階段が整備されている。分岐では「頂上近道」とある方を進む。

 登山口から20分少々で展望台に到着。明石大橋が近くに見える。

 展望台のすぐ上がロープウェイ駅で、その先に円形の須磨浦展望閣がある。一段高いところが鉢伏山の山頂で、広場にベンチが設置されている。

3.旗振山~鉄拐山

 旗振山に向けて遊歩道をいったん下りて登りなおす。

 10分足らずで旗振山山頂に着く。あいにく旗振茶屋は休みだった。古くはここに国境があり、現在は須磨区と垂水区の区境案内板が立つ。

 写真左は須磨区側、右は垂水区側の眺望。

 鉄拐山に向け長い階段を下りて、ふたたび登り返す。

 15分少々で鉄拐山に到着。山頂にはベンチがあり、そのそばに二つの測量基準点があった。

 ひとつは三等三角点、もうひとつは復興基準点。復興基準点は阪神淡路大震災後の復興のため急きょ設置された基準点である。500mから1km間隔で800点設置されている内のひとつだ。

4.おらが茶屋~高倉台団地~栂尾山

 急な階段を下りて高倉台へ向かう。

 途中に小高い場所への脇道があったので上がってみると、北摂探検隊の名前で「北原谷212.2m」のプレートがあり、すぐ近くに測量点が設置されていた。

 休憩所があり「市民山の会 おらが山登山会署名所」の表札が掲げられている。中には毎日登山の出席表や会のスケジュールなどが掲示されていた。12時ちょうどの温度計は7℃。
 ベランダに出ると垂水方面の町と海が見える。庭には淡いピンクの花をつけて皇帝ダリアがきれいだ。

 「おらが茶屋」が見えてきた。もっと古めかしい建家を想像していたのでビックリ。

 その先から始まる急階段と北方向の風景。階段には六甲全山縦走路のプレート。町の向こうに栂尾山が見えている。

 折れ曲がった急階段の連続をこなして高倉団地に下りてきた。

 団地内はカラー舗装の道をたどり、中心商業施設がある場所に出る。ピーコックストア前のベンチで弁当を広げていると、地域の男性と隣り合わせになり話し込む。同年代であることがわかって話が弾み、栂尾山直下の階段まで案内していただくことになる。

 これを上がって栂尾から横尾山へと進む。階段の標高差は140m。途中に踊り場をとりながら急な階段が何組も直線状に続いている。

 階段を登り詰めた。ふり返ると手前の山頂に「おらが茶屋」、その向こうには旗振山の電波塔が見える。

 細い道を巻くように登ると山頂に出る。

 栂尾山山頂には展望台があるが、強くなってきた風が気になって早々に出発する。

5.横尾山~馬の背~東山

 栂尾山からは細くて急な階段を下りて尾根道を歩き、岩と木段の急勾配を登る。

 30分少々で横尾山山頂に到着。予定よりかなり時間がかかってしまった。二等三角点をデジカメに収めていると、反対方向から同年代と思われるご夫婦がやって来た。この風で馬の背は大丈夫だろうかと尋ねたら、気をつけて渡れば問題ないとのことであった。

 山頂から3分ほど下りると、南の一角に海側の風景が見えたので、少しズームで寄ってシャッターを切る。その先は補助チェーンを張った露岩の道が続く。

 足場が悪い急坂をゆっくり下りていると、歩きなれたハイカーが追い越して行く。そして馬の背が一望できるポイントに立った。

 馬の背の部分にズームで寄ると、その手前に数人がたむろしており一人が渡りかけている。先のハイカーの後を追って、手摺りのついた木段を下る。風が少し強くなっている。

 両側を岩に囲まれて溝のような部分を通り抜ける途中、こんな風景が飛び込んできた。

 ついに馬の背に着いた。溝のような地形から抜け出してきたせいか、風がさらに強くなったように感じられて、なかなか一歩を踏み出せない。
 だれも来ないのを幸いにゆっくり風の状態を確かめる。ときどき煽るように吹くのが気に入らない。手前に見えている部分を渡って左に回り込めばいいのだが、どの程度の長さなのか、ここからは距離感がつかめない。強風は変わりそうにないが、ストックを使えば姿勢をコントロールできると判断して前進を開始。

 無事に渡りきって、ふり返った景色の方が迫力がある。渡る手前に立っていた道標は遠くに小さく、その右に木段が斜めに貼りついている。東山へ登り直しながらもういちどふり返って見た。

 東山山頂に到着すると、下山を準備中の10人ばかりが板宿に下りていった。やがて、にぎやかな声が近づい来て、大きな声で挨拶しながら板宿方面へ下りて行く。近辺の運動部の高校生たちがトレーニングで走り回っているらしい。これは足腰が強化されること間違いなしだ。

 東山を去る前に、山頂の北西面に張り出した場所から横尾山を眺める。

 今回の山行を次回以降の六甲全山縦走コースにつなげるために、独り高取山方面へと下りる。向こうに高取山が見えている。

6.妙法寺~22号線十字路~神戸市バス奥妙法寺バス停

 東山からの下りはジグザグ状のゆるやかな道や階段になっている。六甲縦走路の道標に沿って進めばいい。

 問題は横尾団地に降りてからの経路だ。要所に六甲縦走路の道標があるけれど、写真左のあたりで道がわからなくなり買い物帰りの主婦に尋ねた。確かなルートはわからないと言いながらも、知人に声をかけるなどして実に親切に教えていただいた。おかげでコースに戻ることができて感謝である。

 阪神高速神戸山手線と地下鉄山手線を越える複雑なルートをたどって住宅地を行く。

 妙法寺には道路脇から会釈をして県道22号の交差点へ出る。

 交差点を直進すれば高取山方面へ行けることを確認して、今回はここで終わりとする。すぐ南の神戸市バス停「奥妙法寺」から帰路につく。