名 称

みさおやま

所在地

岡山県岡山市中区

標 高

169m

山行日

2022年7月~8月

天 候

ほぼ毎回晴れ

同行者

なし

アクセス

岡山電気軌道(路面電車)東山線で終点の東山電停下車

マップ

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

東山登山口左折(10分)ソロプチミストの森(5分)三勲神社跡(13分)展望所(4分)操山山頂(8分)
ふれあいの辻(6分)旗振台展望所(15分)八乗岩古墳(10分)ベンチの広場(13分)
円山不動明王(13分)笠井山・曹源寺分岐(12分)曹源寺(5分)曹源寺バス停

1.東山登山口~操山山頂

 路面電車終点の東山電停で降りると、毎回、すぐそばのコンビニで出来たてのサンドウィッチを買って出発する。暑さを辛抱するのはここから登山口までの4~5分間だ。

 登山口では汗をぬぐって深呼吸。左右の登山道は遠回りの左側を選ぶ。傾斜が緩いジグザグ道は木々に覆われていて暑さが遠のく。しばらく進むと右側の近道と合流している。

 合流地点の先はソロプチミストの森。かつて国際ソロプチミスト岡山の皆さんが桜の植樹をしていたエリアで、東屋が建っている。

 登山口から15分ほどで三勲神社跡に着く。立派な展望案内板があるが、現在は雑木が茂っていて展望はきかない。ハイカーがくつろげる東屋があり温度計が掛かっている。操山では山頂や展望所、ふれあいの辻など各所に温度計が設置されている。暑い季節にこれを見ながら歩くのも楽しい。

 カナメモチのトンネルに差しかかると傾斜が増し、やがて落ちそうで「落ちない石」が現れる。

 急な階段が続き、呼吸を整えながら登り着くと右側に展望所。

 抜群の見晴らしで岡山市の中心市街地を一望でき、南には児島湖方面の風景が広がる。

 展望所からは数分で山頂に着く。木々に覆われて眺望はない。

2.旗振台展望所~八畳岩古墳~ベンチの広場

 山頂から東へ200mほど直進すると明禅寺城跡への分岐道標と出合う。右折して里山センター・旗振台の方へ急坂を下って行く。少しキツいトレーニングをしたければ、急坂がある明禅寺城跡までの往復約1kmを歩けばいい。

 下りるにしたがって茂った木々で薄暗くなり、ふれあいの辻に到着する。四方八方に道が延びる分岐点を旗振台へと向かう。ここから里山センターや護国神社へ下山もできる。

 小高い丘に登り着くと旗振台の東屋があり、いつも何人かが歓談しているくつろぎスポットだ。

 7月末に訪れた折りに、南の斜面で昆虫採集をしている子供たちと出会う。三角紙に挟んだ蝶やトンボを見せてくれる。懐かしい少年時代。ここは採集に絶好の場所だそうである。その向こうに、児島湾から貝殻山方面が望まれる。

 少し戻って八畳岩古墳分岐を北東に踏み込むと、上り坂の先に歩きやすい道が延びる。

 道の左側に沢田裏山古墳があり、その先の送電鉄塔の脇を通過する。

 すぐに八畳岩古墳がある。しばらく進むとまた送電鉄塔と出合う。

 円山入山口・金蔵山古墳・操山自然休養林(里山センター)方面の結節点になっていて、その一角にベンチが並んだ広場がある。毎回ここでサンドウィッチを頬ばって小休止をとる。眺望はないが長閑に森林浴を愉しめる場所だ。

3.円山不動明王~笠井山・曹源寺分岐~曹源寺

 ベンチの広場から東方向に道が分岐している。いつも右側を進む。数分歩くと先の道路との合流地点に出る。写真右はそこから振り返った様子だ。

 振り返った右側に細道があり、「不動尊へ」と手書きされた木の道標が吊されているのでそちらへ進む。突き当たりに同じような道標とピンクリボンがあるので、そこを左折する。

 少し進むと別の道とクロスするので右折する。合流地点からここまではわずかな距離なのだが、わかりにくいので注意しながら前進。間もなく「湿性植物」の案内板と丸太の階段が現れる。階段を登って行くと左手に池があり、その先が円山不動明王だ。

 ここも通行の要になっていて、円山入山口や曹源寺へ下山できる。歩き足りなければ「古墳の森ふれあい広場」がある丸山山頂までの階段を往復すると歩きごたえ十分。

 曹源寺東へ下山したいので「笠井山・曹源寺」の方向へ進む。しばらくすると、左側に「横穴式石室」の道標がある。

 「笠井山」と「曹源寺」の道標を見て右折し、歩きやすい道を行く。

 これが笠井山と曹源寺の分岐道標だ。もっと歩きたければ、笠井山の方へ進むと急登が待っていて、山頂を踏んで吉備津辛木神社方面へ縦走することができる。ここは曹源寺へ向かう。

 右側に茶色に染まった池を見て直進する。足場の悪い部分があるので注意して下り進む。

 やがて右側に曹源寺の庭園と池が見えてくる。このあたりでは、外国人の修行者が庭園や雑木の整備をしている姿を見かけることが多い。右手の石段を下りると曹源寺だ。

4.曹源寺散策~曹源寺バス停

 臨済宗の禅寺である曹源寺はいつ訪れても心が落ち着く。春には庭園の枝垂れ桜が幽玄の美を演出し、秋は紅葉が池に映える。この暑い季節にも、ちょっと歩みを止めたくなる風景が待っている。

〔7月上旬の曹源寺〕
 駐車場付近に下りたって総門から入り、蓮が花をつけた池を渡る。

 しばらく白い大輪に見とれてから山門に向かう。

 境内の一角には観賞用の蓮が栽培されていて、ピンクの花があたりを明るく染めている。

〔7月末頃の曹源寺〕
 庭園に入ってみた(拝観料100円)。岡山藩士の津田永忠が造営した回遊式の庭園だ。この時期は特に注目すべきものはないが、静かな時間が心地よい。

 まだ美しい蓮の花を観察しているとアゲハ蝶がやってきた。

〔そして・・・〕
 曹源寺へ下りてもまだ暑さを忘れていたのだが、総門から出たとたんに猛暑の中。そこでお勧めは「珈琲館まるやま」でのひと時。竹下夢路や棟方志功などが飾られた落ち着いた雰囲気の珈琲専門店で、昔ながらの喫茶店の良さがそのまま残っている。サイフォンで淹れたとびきり旨いコーヒーを味わい、バスの時刻に合わせて近くのバス停へ出る。