名 称

おおわさん

所在地

岡山県加賀郡吉備中央町

標 高

608m

山行日

2011年4月24日

天 候

晴れ

同行者

約160人

アクセス

専用バスで老人福祉センター「ふれあい荘」へ

マップ

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

老人福祉センター「ふれあい荘」 9:32古和田城跡 9:58車道出合 10:24三笠園 10:32〜10:37
大和山山頂(昼食) 11:00〜11:50老人福祉センター「ふれあい荘」 12:47

1.出発〜スタート地点

 午前8時前、岡山駅西口に降り立つとバスにはすでにかなりの参加者が乗り込んでいる。幸い普通席に座れたが、遅く来た人は補助椅子を使用。50名ほどの乗客で満杯状態である。予定通り8時ちょうどに出発。女性が多いのに圧倒されながら吉備中央町に向かう。
 1時間少々で老人福祉センター「ふれあい荘」に到着して、まず、これから登る大和山の姿にシャッターを切る。駐車場にはたくさんの車が停まり、現地集合の人を合わせると総勢160人だ。
 9時半から出発式があり、準備運動の後に登山口へと歩き始める。

 「道の駅かよう」の方に進むと、よく見える位置に案内板がある。最初の道標には板に手書きで「ことわざの道」の表示があり、撮影班が待ち受けていた。

 細い山道の始めに「大和山への道」の大きな看板があり、ここからスタートだ。

2.古和田城跡〜三笠園

 木漏れ日の山道を大部隊がゆっくりと登って行く。あちこちから話し声が聞こえ、グループでの山歩きは実に楽しい。
 ここから山頂までに100枚もの「ことわざ看板」が設置されている。

 しばらく登って左折し、小さな谷越えをすると古和田城(こわだじょう)跡。約20分で到着した。

 古和田城は戦国時代の典型的な山城で、備中松山城の出城としての役割を担っていたらしい。マイクを持った御仁はボランティアのガイドさんで、城の歴史を細々と説明してくださるが右から左へと抜けて行く。

 元の道に戻って20分ほど進むと車道と合流する。

 ここからはアスファルトの車道歩きだ。

 3分ほど進むと三笠園への石の道標があり、スタッフが立っている。三笠園へは右を下りて行く。

 5分ほどで三笠園に着く。正式な名前は妙本寺三笠園で、立派なお堂があり正面にたくさんの石柱が円形に配置されている。中央のひときわ大きな石柱には「三笠龍神一切守護」の文字が読みとれる。

3.レーダー雨量観測所〜頂上散策

 ふたたび車道を上って行く。ここにも道の両側に「ことわざ看板」が吊されている。

 ことわざ看板から気になる2枚をスナップショット!肝に銘じるべし!

 山頂に「龍王の泉」があると聞いていたが途中にも「龍王の水」の標識。コンクリート製の四角い水瓶があり、左側に水道の蛇口がついている。

 あまり展望がききそうにない休憩所を左に見ながらどんどん登って行く。

 道路の傾斜がゆるくなりゆっくり左にカーブしている。

 急に開けて、NTTドコモ大和基地局の電波塔が見えてきた。まだ桜が残っている。山頂が近い。

 登山口から1時間20分で山頂部に到着。休憩所で山菜おこわと豚汁の昼食をもらって、レーダー雨量観測所の付近で食べる。これはとっても美味かった。

 これが大和山レーダー雨量観測所。電波を照射して雨滴からの反射波の量と時間を計測することで、約300km範囲の雨や雷の測定ができる優れもの。これによって地上雨量計がない場所での集中豪雨を把握することもでき、防災対策などに活躍中。全国26箇所に設置されているもののひとつだ。

 郷土の偉人、岡崎嘉平太氏の業績を後世に伝えようと建立した望郷の記念碑。

 今回初めてレーダー雨量観測所への立ち入りが許可されたので、興味津々で入ってみた。しかし、観測装置の部屋を見学することはできず、日御碕灯台を思い出させる長い階段をひたすら上って屋上へ出た。そこからの眺望は素晴らしかった。

 屋上から見えていた電波塔の方(東側)にピークがあるので登っていく。
 ここに「龍王の泉」がある。奈良時代に発見されたそうで、旱魃でも水が枯れないと言い伝えられているとのことだが、どうも水溜まりのように見えてしまった。

 そしてその奥に三角点があった。

4.下山〜妙仙寺

 帰りは知人のNご夫妻と一緒することになる。歩きなれた二人はかなりアップテンポで、1時間足らずで下山完了。
 写真は「道の駅かよう」を南側の高台から見たもの。多くの買い物客が訪れており、ここで豆類など酒の肴を仕入れてきた。

 道の駅付近の道路標識。早く下山しすぎて、帰りのバスまで2時間近くの待ち時間ができたので、近くにある妙仙寺へ行ってみることにした。

 妙仙寺は岡崎嘉平太さんの菩提寺である。ここで古和田城ガイドの御仁と再会し、この寺についての話を拝聴する。
 鐘楼の鐘は嘉平太さんの三人の息子さんたちが寄進したもので、日中友好に尽力された経緯から中国製である。鐘の内側に息子さんたちの名前が刻まれていた。
 くだんの御仁のお勧めで鐘を撞かせていただくことになる。長い余韻が大和山と賀陽の里を包むように響いていく。


 かくして大和山登山は終わる。標高は608mながら、登山口のあたりが350m前後なのでずいぶん楽な山歩きだった。
 この後、バスで吉備高原の岡崎嘉平太記念館に立ち寄ってから岡山駅へ帰着。
 大勢の人たちと歩く楽しさと安心感は格別で、楽しい一日だった。