1.出発〜スタート地点
岡山駅から特急バスで1時間8分、渋川の瀬戸内マリンホテルに到着する。430号線を西(児島方面)に向かい、渋川三丁目バス停を通り越して進むと正面に矢出山が見えている。
登山口の手前の風景。進行方向左側には遠く瀬戸大橋が霞む。
登山口はわかりやすい。信号を右折したところに大きな表示があり、隣り合って山頂のパークセンターの案内板も立っている。
2.矢出山へ向けて
急坂をゆっくりと登っていく。4〜5分もすると緩やかになってきた。
振り返ると、渋川海水浴場と瀬戸内マリンホテルがはるか下に見える。少し西に目を移すと瀬戸大橋と中央に本島が霞んでいる。
再び急坂を3分ほど登ると、渋川海水浴場がこんなに小さくなってきた。
途中にある2枚の案内板。瀬戸内海の生い立ちが記されている。
登山口から35分ほどでベンチに出合った。後でわかったのだが、ここが矢出山の山頂だったようだ。周囲の展望はまったくない。休憩舎まで600mの標識がある。
3.ニコニコ岩から王子ケ岳山頂へ
何回もアップダウンを繰り返しながら進む。歩きやすいので、ほとんど速歩の状態で進むことができる。
10分ほどすると前方に大きな岩が立ちはだかっていた。
階段を上って回り込むと、なんとこれがニコニコ岩だった。あまりの大きさにびっくりするが、この長閑な表情は眺める者にも伝染するようだ。
ここから山頂のパークセンターを望むことができる。
さらに登っていくと他にも大きな奇岩が見える。ニコニコ岩はもうこんなに小さくなってきた。
展望のよい一角にいくつものベンチが設置されている。ねずみ岩、お団子岩が近くなり山頂が近づいてきた。
休憩所に到着だ。がっしりとした建物だがよく風が通るので寒い。ベンチで可愛いネコが日向ぼっこをしている。
最後の石積みの階段を上って行くと山頂だ。いくつもの岩があり、岩の間にビニールシートを広げて昼食をとることにする。
山頂からの素晴らしい眺望のカットをいくつか。
上段はパークセンターと巨石。中段は大槌島・屋島方面と児島・下津井方面。下段は南側直下を見下ろした国道と海岸線、それに山側の風景。
ニコニコ岩が瀬戸内海に向かって微笑んでいる。背景の煙突は三井金属日比精錬所、さらに向こうには直島、豊島、小豆島が見える。
食事をしていると年配の御仁がやって来た。関東方面で活躍されて定年を迎え、岡山へ戻って居を構えておられるそうだ。子供時代を過ごしたこのあたりが好きで、月に何度か訪れているとのことである。
すっかり話が弾んで、この後で由加山まで歩こうと思っていると話したら車で送っていただけることになり、楽チンな行程へと急遽予定変更することになった。
4.由加山蓮台寺へ
山頂の駐車場はすぐ近くにあり、勧められるままフォルクスワーゲンに乗り込む。この御仁、齢は70をかなり過ぎていると思われるが、曲がりくねった道路をものともせぬハンドルさばき。ブレーキを踏むタイミングが微妙で、ノッキング風に減速するのでやや汗ばむが、無事に到着。
それにしても王子ケ岳と由加山は予想以上に離れている。車でほぼ20分の距離であった。
本来は山歩きすべきところを安直に決め込んだことで、由加山は完全にオプショナル・ツアーになってしまった。その御仁に境内の案内までしていただき、さらに帰りをJR木見駅まで送っていただくことになった。
●蓮台寺総本殿、御霊石(みたまいし) リラックマの絵馬がある
●客殿、備前焼の大鳥居
●由加宮本宮の祈祷殿、多宝塔
●蓮台寺本堂(観音堂)、権現堂・奥の院
●七福神(右は拡大写真:願いを書いた白い石が積み上げられている)
●名物の「あんころ餅」