1.児島駅~登山口
児島駅を下りて駅前に出ると、真正面にゆるやかな三角屋根のような山。これが龍王山だ。駅で待ち合わせた仲間たちと、ファッションセンターのモニュメントが見えるお洒落な道を進んで行く。
旧児島駅口の方へ向かい、味野の家並みを縫うように味野変電所方向を目指す。
やがて「朝日山」「聖観世音菩薩」の石柱が見えてくる。ここが登山口だ。たくさんの杖が備えられている。
2.観音堂~大鳥居~龍王山山頂
登山口から3分、美しい石灯籠が参道を飾る。その先は急な坂が待っている。
さらに急階段を登ると「朝日聖観世音菩薩」のお堂、通称「観音堂」だ。
ここから見える渋川から日比方面の風景(写真左)。写真右の遠方に見える三角の島は大槌島、その手前にゆうゆうと浮かぶのは堅場島(たてばじま)、通称「くじら島」である。はるか遠方に屋島と五剣山が霞んでいる。
さて、ここからがかなりキツイ登りになる。手摺りはあるが急な石段が続く。
それを上がると露岩の道。あちこちに地蔵があるのは、この山内が西国三十三箇所観世音菩薩霊場になっているためである。
歩きやすくなった山道をひとふんばり登ると「龍王宮」の大鳥居。
大きな「龍王宮」の石積み碑があり、ここは最高のビューポイント。美しい瀬戸大橋と瀬戸内海の島々、遠く四国の町から山々までを見渡すことができる。
少し西へ進んで山頂の三角点に到着する。
3.北回りで下山~味野商店街方面
山頂から北へとって、時計回りに観音堂へ出る周回コースで下りることになる。西面の道もよく整備されている。
7~8分進むと左手に水島コンビナート。水島港を挟んで東西に広がる大工業地帯だ。さらに高梁川下流域から玉島方面まで望むことができる。
あまり陽の当たらない北面に、クロガネモチが紅い実をつけヤツデの花が咲いていた。
山頂からの周回コースは、登りとまったく違って起伏に富んでいる。まるで別の山を歩いているようだ。そうこうしているうちに、西国三十三箇所巡拝路も終わりに差しかかり、最後の「三十三番・華厳寺」とご対面。
観音堂付近まで下りてくると手前に三宇の仏堂が建っている。ふたたび観音堂に到着して渋川・日比方面をカメラに収め、往路を味野方面へ下りて行く。
児島ジーンズストリートを通り抜ける。石畳風の舗装のストリートには洒落たジーンズショップがある。ちょっとした休憩場所もこんな雰囲気。
それ以外にも和蕎麦の「池本」、真言宗寺院の「持宝院」、藍染工房の「藍畑」、塩田王の「旧野崎家住宅」などバラエティに富んだ通りでもある。
通りを南へ抜けて大正橋を渡り、ビストロ割烹「魚清」に到着。盛りだくさんの美味しい料理に舌鼓の忘年会が続きました。