1.到着~千軒平登山口
相棒と同席で座ったバスはほぼ満員状態でびっくり。ところが、男性は同好会の会長とお世話役そして自分のわずか3人。このことで二度ビックリ。道中でマスゲームが始まりそうになり困ったが(静かな移動が好きなのです)、まずはこともなく森林公園駐車場に到着。管理センターに立ち寄って準備を整える。
自然観察会の当日なので大変な人出。最初に、予約していたお弁当を受け取って開会式の会場へ移動する。こんな雰囲気の緑と小川を渡って行く。
開会式が終わるとコース別の班編成が行われ、約20名の人たちと同行することになる。この班をサポートしてくださる専属スタッフの先生から自己紹介と挨拶があり、班ごとに登山口へ向かう。遊歩道わきにウバユリが咲いていた。
2.千軒平へ
10分ほどで千軒平登山口へ到着。11時ちょうどに登山を開始する。
最初からかなり急な根っ子道が続く。相棒が少し遅れ気味になっている。
気持ちのよいブナ林の中にすごいブナの木が見えてきた。これは太くて立派だ。
県境三叉路の中央園路分岐に出た。スタッフの先生にいろんな話を聴きながらの前進。千軒平はもう近い。
千軒平に到着した。登山口からほぼ1時間が経過している。
遅れた相棒はいちばん最後にやってきた。山を歩きなれた感じの女性がアシストしてくれたようで、かなりしんどそうだが笑顔の到着にひと安心だ。
大急ぎで昼食をとって360度の眺望に見入る。
短い滞在時間にシャッターを切るが、後で見直すと方向が判然とせず見えている山名も定かでない。大山が見えているようにも思えるのだが・・・・。
3.回り道をしながらの下山
山頂での滞在は食事時間込みで約30分。早々に下山することになる。
下りはテンポが速い。大きなブナの木のそばで、木々や鳥について先生のお話しを聴く。
小休止して再び下降を開始。中央園路分岐の少し前で真っ赤なボールを発見した。先生はこれがキノコだと説明される。後で調べてみたのだが、写真と同じ真っ赤なキノコは見当たらない。食用だと聞いていたので、タマゴダケではないかと思われる。
早くも中央園路分岐に帰着しここからもみじ滝へ下りる。もみじ滝は水量が少なくて細い渓流のようだ。
滝の付近の木々はみな曲がっている。これは雪の重みが原因らしい。自然の営みは不思議に満ちている。
登山道付近まで下りてきた。登山口手前を左折して「おたからこう湿原」に向かう。
次に六本杉に向かう。高さ33m推定樹齢200年の天然杉で、見る角度によっては1本にも化ける。
続いて近くの「たたら遺跡」へ。周辺には、今でもカナクソと呼ばれる鉱滓がころがっている。その昔、このあたりで製鉄業が栄えていたとは夢のようである。
すぐ近くに推定樹齢500年の大ヤマザクラ。5月上旬に満開の花をつけるということだが、さぞかし一面を染め照らすことだろう。
そして名木百選のマユミの木。真っ赤な実に彩られる秋にぜひ見てほしい、と先生のお話し。
周辺の自然を熟知された先生のおかげで、ふつうなら見逃してしまう木々や鳥・地形などをつぶさに観察することができた。さらに、短時間に密度の高いコースをご案内いただいた。こんな素晴らしい催しがあるとは知らなかった。スタッフの皆様方と今回の山行に誘ってくださった同好会の皆様に感謝だ。