1.管理センターで出発準備
凜とした冷気の中、お馴染みのゲートポールを通り過ぎると桜の残花が美しい。
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森林公園管理センターの煙突から暖炉の煙が立ちのぼっている。
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玄関で待ち構える「りんちゃん」の頭にタッチして管理センターに入る。暖炉では薪が燃えて室内は適温、熱々の「あさどり茶」をいただいて準備を整える。
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2.おたからこう湿原~もみじ滝
出発式でコースの説明があり、今回はいつもとは逆に、千軒平から下りていた道を登ることになる。各自で準備運動をして、中央園路を北へとおもむろに歩き始める。
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右側の湿地にミズバショウが群生している。白い苞はあちこちを向いていて、すでに外れかけているものもチラホラ。
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艶やかな緑に黄金色の花をつけているのはリュウキンカだ。
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エンゴサクやネコノメソウも辺りを彩っている。
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前方に人垣ができている。近づくとのぞき込んでいる先にはザゼンソウ。花の高さは10cm足らずで、今回お目にかかれたのはこれだけだった。
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もみじ滝と熊押し滝の分岐に差しかかる。ここは左の「もみじ滝」の方へ進む。2~3分行くと右に千軒平登山口がある。
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そのすぐ先が「おたからこう湿原」で、左手に「北南展望台」の道標が立つ。
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しばらく進んで渓流を橋でまたぐと傾斜が急になる。やがて「もみじ滝←→千軒平」の道標に出会うと「もみじ滝」はすぐ上だ。「千軒平」への道は、いつもは下山で歩く道である。
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もみじ滝に到着した。雪で変形したブナに取り囲まれて小休止する。たっぷりのマイナスイオンに癒やされる。北側には、先の道標から千軒平へ続く道が見えている。
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3.きたけ峰~千軒平
ここで、北に見える千軒平への道を登るか、それとも南の急坂をきたけ峰方面へ登るかで意見調整。で、南へ登ることになりラッキー! これできたけ峰が視界に入ったぞ。
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初めてのコースに足を踏み入れる。かなり急傾斜なのだが皆さんグイグイ登ってゆく。なんだか、年月の経過とともに逞しくなってない?
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急坂を10分ばかりでピークに到達した。地図上での位置が今ひとつ判らないのだが、まずは小休止と水分補給。汗で帽子が水浸し状態だ。
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ひと息ついた後は急な下りをこなし、やがて緩やかな道になる。どこもここもよく整備されていて、安心して進むことができる。
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緩やかに下って、また急階段を踏みしめる。
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もみじ滝から30分で分岐道標「きたけ峰・あせび台」に出会う。直進すると「あせび台」への下山路に繋がるらしい。
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先の分岐から約15分で次の分岐「きたけ峰・千軒平」が現れる。きたけ峰まで180mと書かれているが、ここで山頂を目指すグループと小休止クループに分かれる。3分ばかりで山頂に到着したが、木々に囲まれていて眺望はない。ここが1,108mの最高峰である。測量標石はあるがこれは三角点ではない。タッチして初登頂の実感を新たにし下りにかかる。
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フキに似た大小2枚の葉の上に純白のかわいい花をつけるのはサンカヨウ。きたけ峰から千軒平への下り道に群生している。
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緩やかな尾根歩きが終わって、きたけ峰から600m、千軒平まで1,200mの位置に立つ道標。ここから1,032mピークとの鞍部に向けて、急坂の下りと登り返しをこなしてゆく。
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オオカメノキ(ムシカリ)が花をつけている。やがて1,032mピークの「千軒平 710m・もみじ滝 600m・きたけ峰 1,000m」分岐道標に到着する。千軒平からの下りで何度も通過している地点である。いつも「きたけ峰」に思いをはせながらもみじ滝に下りていたのだが、ついに念願がかなった。
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再びピークから千軒平との鞍部へとジグザグの急坂を下る。そして「千軒平 480m・もみじ滝 800m・中央園路 900m」の分岐道標。千軒平までわずかになったが急坂の登りが待っている。
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ぽつぽつと淡紅色のショウジョウバカマが咲いている。紫色の蕾もある。
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千軒平に到着した。すでに20人ばかりがくつろいでいたが、やがていくつものグループが到着して山頂はハイカーラッシュ状態。まずは山頂標識を撮影して、ガスがかかった伯耆大山をカメラに収める。ところがここでカメラを誤操作したことに気づかず、山頂風景やこれ以降のシーンがすべてホワイトアウトしてしまう。今回しかたなく携帯した古いコンデジは、ファインダーもモニターも写像の明暗を反映しないということを忘れていた。絞りを開放状態で、微妙に緑の色合いが異なる峰々、重畳する山並みのグラデーション、賑わうハイカーたちに向かってシャッター切っていたのだから、お笑い種にもならない。
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4.もみじ平~県境三叉路~管理センター
どうにもならない画像から、明暗等の調整で辛うじて像が浮かび上がったのは以下の6枚。最初の段は千軒平からの急傾斜の下降とブナ林を行く様子、2段目は2つの道標、3段目は県境三叉路の避難小屋の西側から下山を始めた様子である。
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下山途中の小休止でカメラの異常に気づいて調整する。緩やかな傾斜を20分ばかり下って行く。
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大きなヒノキが現れ、そこから根っこの急坂を注意深く下りる。
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間もなく登山道入口の標柱そばに下り立ち、ゆっくりと管理センターへ向かう。約1,100mの道のりだ。
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「かえで園地」の横を通り、左に「たたら遺跡~六本杉」への入口を見て進む。
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ミズバショウが群生する湿地を過ぎると管理センターはすぐそこだ。
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5.岩井滝(裏見の滝)見物
森林公園を後にして、仲間の多くはクアガーデン「このか」で入浴。希望者は岩井滝を見学することに。
「このか」から車で20分、岩井滝駐車場に到着して擬木で整備された長い階段を登って行く。道の表面がコルク状なのでとても歩きやすい。
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階段が石積みに変わるとすぐに滝が現れる。岩見滝の高さは約10m、幅6mで、その周囲に岩屋を形成している。横から岩屋に入って、滝の裏側から流れ落ちる水と風景を眺めることができるので、裏見の滝とも呼ばれている。
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岩井滝はその素晴らしさもさることながら、周辺の風景が美しい。ゆっくり歩きながら、渓流の音に耳を傾け、渓流に寄り添う岩の形や小滝を眺めるのも良い。実に落ち着き癒やされるのは、きっとマイナスイオンが溢れているからだろう。
この後は「このか」に引き返して入浴し、全員そろって帰路につく。楽しい山歩きと、事前に手配していただいた『なごみ茶屋の手作り山菜弁当』の懐かしい味。大変お世話になりました。