9時前に到着した第1駐車場はほぼ満車状態。早朝の天気予報では雷雨注意報が出ていたが、見上げる空は真っ青だ。シンボルのゲートポールを見ながら管理センターには9時頃到着。薪の暖炉でしばしくつろぐ。
1.管理センター前から登山口へ
森林公園案内板の前での打ち合わせ。「さあ、今日はどっちへ歩こうか?」「楽な方を歩こうや!」気心の知れた、歩き馴れた仲間とは散策の気楽さが漂う。右手のまゆみ園地へと進む。
冷ややかな空気に身が引き締まる。道端にショウジョウバカマがチラホラ。
右側の湿地にはミズバショウ。ちょっと遅かったようで、すでに苞が落ちているものが多かった。
足もとにはリュウキンカが咲き、目線の先にはオオカメノキ(ムシカリ)がいっぱい花をつけている。
右に「六本杉・ボーズ原谷」の道標を見ながら直進する。
ぶなの平園地にも案内板があり、その少し先の分岐を左に入る。
小さな地味な花をつけたエンレイソウ。平地はここまでで、千軒平への道標が立つ登山口(マップの登山道入口①)に到着した。
2.千軒平へ
取っ付きはお馴染みの急坂。皆さん、ぐいぐい登る。
1分ほどでこの高度。すぐに木の根の坂に変わる。
根っこ道を越えて小休止。緩やかな坂が続く。
ポツポツと話しながら土を踏みしめる。山歩きの楽しさを満喫する。
千軒平と中央園地への道標を見て進む。空模様が怪しくなってきたが、森はしっとりとしてなお美しい。一帯をオオカメノキの白が彩る。
もみじ滝との分岐を通過する。以前、同じ時期に「きたけ峰」から歩いたことを思い出す。途中、群生するサンカヨウの純白の花がとても綺麗だった。
ついにパラパラと大粒の雨が降り出してレインウェアを着込む。先日のテレビで、濡れると透明になる神秘的なサンカヨウの花について解説されていた。花期が短いのでめったに見られないらしいが、この雨でガラスの花に飾られたきたけ峰周辺の様子が目に浮かぶ。
千軒平に着いた。雨はおさまり雷雲の気配はない。晴れていれば伯耆大山や日本海まで見渡せるのだが、今日はこの通り。ズームで寄った六本杉も霞んでいる。しかし煙った風景も、それはそれで美しい。
何組ものグループが行き来する中、早々と移動することに。青空が見えてきた。
3.もみじ平から県境三叉路へ
11時過ぎなので昼食は先送りして移動する。ここから起伏のあるブナ林を歩く。
千軒平から30分ばかりでもみじ平に到着してここで昼食。森林公園管理センターで調達した山菜弁当は安くて旨い。
作業職員用の避難小屋は使用されていないようだ。内外とも傷んでいる。天候が変わらない内にと移動を始める。
キョロキョロと根曲り竹を観察しながら県境三叉路を目指す。
途中で小雨にあったが30分足らずで県境三叉路に到着する。直進すると「すずのこ平」。避難小屋の方へ右折して下山に取りかかる。
4.かえで園地方面へ下山
膝の手術から間もないNさんのことが心配だったが、ここまではまったく問題なし。ご本人はリハビリと称しているが凄い。しかし根っ子の多い下山道は要注意。幸いにも雨の影響は少ないようだが、滑らないように足運びは慎重に。
「雪が残っている!」 よく見つけましたねとカメラを向けてズームで寄る。さらにジグザグの急坂が続く。
緊張した下りだったが、30分足らずで無事登山道入口(マップの登山道入口②)に下り立つ。Nさんの頑張りに拍手!!
渓流の橋を渡るとネコノメソウ。
わからない花が2種類。後で調べると左はコミヤマカタバミのようだ。右は特徴のある花なのだがなお不明。
その先にリュウキンカとショウジョウバカマの群生を観ながら管理センターへ向かう。
同行の楽しい仲間たち、そして運転の労をとってくださった皆さんに感謝です。