名 称

しろやま

所在地

岡山県備前市三石

標 高

297m

山行日

2011年2月6日

天 候

晴れ

同行者

「古代吉備国を語る会」の皆さん

アクセス

JR山陽本線・三石駅下車

マップ

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

JR三石駅 10:14三石神社(三石大明神 ) 10:22〜10:30深谷の滝(神社) 11:00〜11:06
鶯丸跡 12:05〜12:16三石城跡(昼食) 12:32〜13:28和気の関跡 14:32〜14:45
JR三石駅 15:00頃

1.三石大明神

JR三石駅に参集した古代吉備国を語る会の皆さん。今日の日程の詳細説明を聞いている。

 三石大明神は深谷の滝の途中にあるので、標識の方向へスタートする。

 行き先は三石大明神のはずだが、ガイドプレートには「三石明神社(みついしみょうじんじゃ )」。石鳥居の扁額にも同じ文字が見える。
 会の資料によれば、三石の由来となった水石・火石・風石の三奇石の所在地が神社境内に整備されているそうである。
 案内板があり、それには次のように書かれている。
   ===================================================================
     三石神社は、三石明神又は孕石(はらみいし)神社とも言われます。
     今から一千有余年の昔、神功皇后がご懐妊の御身で当地お立ち寄りの
    際、この社にある大きな岩の上でご休息になりそれ以来境内の岩や石は
    皆白い小石を孕んでいるようになったと伝えられております。
     今も遠近から子宝に恵まれたいというご夫婦の方々がよくご参詣にな
    っておられます。
   ===================================================================

2.深谷の滝

 三石大明神から30分足らずで深谷公園に到着。

 石鳥居があり、扁額には雨冠に龍を組み合わせた文字に「神社」が続く。「りゅう」あるいは「れい」と読むのだろうか。
 滝中には2体の不動明王が祀られているそうである。この滝には、夫に正体を見られた妻の美滝姫が子供を連れて竜の姿になって天に帰って行った後、竜が昇った岩が滝となったと言う伝説があるらしい。

3.三石城跡

 いよいよ三石城跡への登山口だ。見やすい案内板が設置されている。

 軽快にスタートを切ってウォーキング・モードでどんどん歩いていったが、これはもう完璧な山歩きコース。
 山頂まで500mの標識から先がかなり険しく、急坂と階段が続く。

 第一展望所に到着。2月なのにガスが多い。

 第二展望所に到着した。ふ〜む、小豆島も屋島もまったく見えません!

 ようやく到達した城跡には標識があるだけだが、注意して見ると土塁や掘切が認められる。
 先生の興味深いお話を聞き、ここで昼食となる。
 なお、ここは三石城の出城「鶯丸」跡の想定地である。これには多々異論もあるようだが・・・・

 その後も二の丸・三の丸と移動しながら、14世紀につくられたこの城が緊急時の戦闘用の城としてではなく、常時人を擁したものであり、本格的な城として運営されたものだったと聴く。また、岩を積み上げた一部の城壁も、この頃のものとしては珍しいことを知った。

 三石駅方面へ向かっての下り面は傾斜が厳しく、多くの部分は張り渡されたロープを伝って下りる。
 季節柄、落葉が降り積もっていて足を取られて滑る。2回もスリップしてしまった。
 こうして15時頃に無事下山。

4.和気の関跡

 和気の関の存在を示す直接的な資料はないらしいが、光明寺の南側の谷合が古代の関の設置に見られる地形条件に合うことから、この地に関が設置されていて、郡司の和気氏が掌握していた可能性が高いということだ。

 北を見上げれば、巡ってきた三石城跡の城山。皆さんのパワーで楽しい山歩きをさせていただき感謝です。