名 称

そうたにやま/そうだにやま

所在地

岡山市北区玉柏

標 高

241m

山行日

2022年12月27日

天 候

晴れ

同行者

なし

アクセス

JR津山線・玉柏駅下車または宇野バスネオポリス線・玉柏下車

マップ

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

JR玉柏駅出発 11:40諏訪神社 11:45~11:49登山口 11:57石灯籠 12:22
惣谷神社鳥居(小休止)12:36~12:44惣谷神社 12:50~12:57
宗谷山広場(宗谷公園探索)12:59~13:13山頂進入路分岐 13:17
山頂広場(三角点探索など)13:25~14:19荒れた竹林 15:10~15:17祠 15:35
八幡宮 16:00~16:10JR玉柏駅帰着 16:25

1.JR玉柏駅から登山口へ

 玉柏駅はJR津山線の小さな無人駅、ここが出発地点だ。西100mばかり先の踏切を渡る。

 突き当たりを左折するとすぐ先に諏訪神社の石鳥居があり、山門をくぐって参拝する。

 住宅地の細い道路を西へ進み、カーブミラーを見て右折する。西には笠井山の姿。

 進行方向に見える電波塔が登山口の目印だ。電波塔の右のあたりに山肌が露出していて、これは遠方からでもはっきりわかる。

 用水路をまたいで電波塔に向かって舗装道が延びている。傍らに「惣谷道是ヨリ七丁」の丁石がある。

2.惣谷神社へ

 舗装道路を少し登って電波塔を通過する。

 左側にイノシシの捕獲罠が設置されている。その先に惣谷神社への参道を示す石柱が建つ。

 参道に入ると落ち葉が積み重なっている。コナラとミズナラの葉が混在しているようだ。

 雑木越しにチラリと龍ノ口山と旭川荘の方面が見える。

 ふかふかの落ち葉と言いたいところだが、傾斜がきつい場所では滑って登りにくい。普段は登りで使わないストックを取り出す。振り返りざまに見えた右の切れ込みに道があるようで、落ち葉をかき払いながら登ってみる。

 この地点が地図のわずかな曲折部と一致していて、上には道が延びていた。細道をしばらく登ると石灯籠が建っている。

 美しい灯籠だ。周りには一面に細身のドングリが落ちている。

 右に石垣が続き「惣谷宮」の扁額がかかった石鳥居が現れた。

 狛犬の表情がちょっと愉快だ。

 樹種が変わって道の落ち葉に杉の小枝が混じってくる。惣谷神社に到着した。

 境内には穏やかな顔つきの馬と牛の像。見ていると嬉しくなる。

 参拝して左手へ進む。

 境内の傍らに「大願成就」の石柱。左手には門柱が立ち、北側からの車道がここまで入り込んでいる。

3.宗谷広場と宗谷山公園

 惣谷神社を後にして車道を北に進む。間もなく左に広場が開けて駐車場になっている。

 入口に休憩所があり、広場の奥まったところに「みんなの展示場」の小屋がある。近づくと真っ白な大きな猫が逃げ去った。ここには猫が住み着いているらしい。

 広場から南の眺望が素晴らしい。近くは旭川に架かる中原橋と中原・祇園方面、中央に新幹線軌道が横切り、その向こうには岡山市街地の中心部。左には操山と遠くに金甲山・怒塚山、新岡山港・児島湖を挟んで常山あたりを一望できる。

 広場の一角に宗谷山公園への入口がある。が、坂の上の入口は雑草でふさがれている。

 ヤブコギで入り込むと、水が涸れた池の向こうには石灯籠、さらに左の草むらにももう一基見えている。手入れすれば立派な庭と思われるのだが、もったいないなぁ。

 ここで弁当を広げる予定だったが、しかたなく引き上げる。広場入口の休憩所には調理室があり、休憩室には椅子・テーブルと壁には花の写真などが飾られている。利用したかったのだが、塵が積んでいたので早々と退散する。

4.山頂を目指す

 広場から東に進むと左に茂みがありそのまま通過する。

 少し過ぎたあたりで茂みの奥に道らしきものがあるようで引き返す。地図で分岐があることを確認し、茂みをかき分けて進むと道が現れた。注意しなければ通り過ぎるところだった。

 広場に出たがこれが山頂かどうかわからない。南側に荒れた果樹園が広がっていて、三角点を見つけるために雑草をかき分けて探し回る。

 かなりの時間を費やして14時が近くなり、弁当を食べようと腰を下ろせる場所を探していたら、足元に落ちている山頂標識を発見。木に留めることはできなかったが、割れないように蔦に仮留めしておいた。

 何と、その近くに三角点を発見。雑草の中を歩きまわっていたので、腰に吊したタオルハンカチもズボンにも茶色のヌスビトハギがびっしりと付着している。10分近くかけてやっと半分を取り除く。

 小さなドングリが一面に落ちている。すでに30分近く予定時間を過ぎているので、弁当の半分を残して下山を開始する。三角点東側の赤テープがある木のあたりへ踏み込んで行く。

5.八幡宮から下山

 地図の空白部分に入った。ここから先は、ただただテープがある方へ進むだけ。

 落ち葉に足を取られないように進み、テープを見失ったら元に戻って探し直す。

 テープがなく踏み跡が消えている場所もあるが、こんなにわかりやすい道もある。傍らにマンリョウが真っ赤な実をつけている。

 リボンは経年変化で色あせているものが多いので見落としやすい。雑木が茂っているのでほとんど展望を得られないが、時折、緩やかな道を進む途中に木立の隙間から旭川を望むことができる。それを頼りに地図で現在位置を確認する。

 進むうちにゴーゴーガンガンという音が迫ってくる。麓の方で工事でもしているのかと思っていたら、高速道路を走る車列が発する音だった。この真下は山陽自動車道の宗谷山トンネルが貫通している。小高い場所へ上がって東側をのぞき込むと、牟佐トンネルを行き来する車両が見えた。

 山頂から50分ばかりで竹林に差しかかる。ここの通過が大変で、倒れた竹をまたぎ、あるいはくぐって前進する。ちょっとした障害物走を楽しめる。

 竹林を脱出して再びテープを頼りに15分ほど歩く。すると小高いところに小さな祠がある。

 祠の正面に白テープ、向こうには色あせた赤テープが見える。その方向へずるずると下って行く。

 急坂は落ち葉の上を尻で滑りながら、とにかく転倒しないように下り進む。やがて八幡宮が見えてきた。その南には龍ノ口山が横たわっている。

 背後には末社が並ぶ。

 境内には天照大神の石碑。簡素な拝殿に参拝して山門を下る。

 石鳥居の両側を固める陶製の狛犬。どちらも腕を傷めているがその表情は凜々しいものがある。

 この一帯を流れる農業用水路に沿って西へ進みJR玉柏駅へと向かう。2022年の山歩きはこれでお終い。無事に下山ルートをこなせた安堵感がジワリと湧いてくる。