1.出発〜スタート地点
真っ青な空に龍ノ口山と東峰が浮かび上がっているように見える。旭川に架かる中原橋を渡り、旭川荘を回り込んでグリーンシャワー公園へ向かっていると、小川に釣り人がいた。彩られた紅葉を眺めながら公園に着くと、おおぜいの家族連れが集まってクリスマスのリースを作っている。
心配していた諸施設が撤去された様子はなく、公園もトイレなどもよく整備されている。これはすべて、ボランティア活動の皆さんのおかげである。感謝しながら、ここグリーンシャワー公園から出発だ。
2.段原コース〜龍ノ口山頂
段原コースへの入口はゆるやかな道だ。
歩き始めると間もなく、こんな怖そうな表示がある。まむしに限らず、とにかくヘビは苦手なので、冬でよかった!
続いてわかりやすい道標が立っている。
このコースはとてもよく整備されていて、急な勾配では丸太で階段が作られている。
階段を上がりきったあたりで家族連れに出会う。「この前に直した橋がどうなっとるか見に来たんじゃ」と主格の御仁の弁。「自分もぜひ見せてもらいます」と応えて別れる。
落ち葉のマットが心地よい道もある。
凸凹が激しい地形は、このように踏み板まで造りつけられており安全で歩きやすい。
見つかった!これがあの御仁が言っていた橋に違いない。きれいでどっしりと安定している。
登り始めて25分ほどで分岐の道標が見えてきた。
右の丸太階段を上ると南展望台の方へ。今回はすぐに山頂へ行くため左側を進む。
少し上がったところに気象観測機器が設置されていて、「観測精度に影響するので近寄らないでください」と貼り紙があった。
山頂には約40分で到着。
ややモヤっているが、ここからの眺望は実に素晴らしい。
3.湯迫(ゆば)コース〜湯迫温泉
頂上では30分ほど休憩して湯迫方面へ下りて行く。
湯迫への下りは落ち葉の急坂が多く、気をつけないと転倒しやすい。
この貼り紙が見えてすぐ、足元でスズメバチのするどい羽音。ここで尻餅でもつこうものならどうなることか・・・・。
細心の注意を払って、急坂で足を取られないように下って行く。
何だこれは!?湯迫から登る人たちだけに分かるように迂回路の標識が出ているではないか!
肝試しのこころで怖々下りてきたところでもあり、愚痴がこぼれてしまう。
湯迫温泉の白雲閣が見えてきた。急に道路の傾斜がゆるくなった。
湯迫コースに足を踏み入れてからわずか15分。浄土寺にむかって無事に下山できたことを感謝する。
河川のきれいな高島・旭竜地域は、淡水魚の宝庫であり「ホタルの里」でも有名だ。道路沿いの用水路には豊かな清流。
ここからさらに国府市場、そしてJR高島駅方面へと歩き、その近くで宇野バスに乗って岡山へ帰る。
今回は何人と出会っただろうか。
家族連れ、二人連れに各2組、単独行に数名、山頂には大勢の学生のグループ。それから・・・。
とにかく、いつもの自宅周辺のウォーキングで出会うよりはるかに多くの人たちと挨拶を交わした。
これこそ、この山を愛する人が多い証でもある。