名 称

たつのくちやま

所在地

岡山県岡山市北区

標 高

257m

山行日

2011年12月5日

天 候

曇り時々晴れ

同行者

なし

アクセス

宇野バス・原バス停下車

マップ

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

宇野バス原停留所 10:50頃龍ノ口八幡宮参道入口 11:35(八幡宮西尾根コース)龍ノ口八幡宮 12:23
龍ノ口山山頂 12:38〜14:10頃(湯迫コース)湯迫温泉 14:32賞田廃寺跡 14:41〜14:51
(賞田コース)三差路 15:07(祇園コース)グリーンシャワー駐車場登山口 15:35
宇野バス原停留所 16:20頃

1.出発〜スタート地点

 絶好の山歩き日和、中原橋を渡ってグリーンシャワー公園へと歩く。まずは電柱が列をなす八幡宮西尾根コースにズームイン。

 旭川荘を回り込んでグリーンシャワー公園へ向かう途中に、「ハイキングコース・竜の口城趾」の案内板が設置されている。

 すぐ隣の石鳥居をくぐると、突き当たりに「龍ノ口八幡宮参道」の道標がある。ここが今回のスタート地点だ。

2.八幡宮西尾根コースを登る

 比較的ゆるやかでよく整備された道。さすがに参道は歩きやすい、気をつけるのは滑りやすいクヌギの落ち葉だ、とこの時は思っていた。

 ゆっくり歩いて10分足らずでベンチのある場所に。木立越しに行く手の山が見えている。これは楽勝といった感じ。

 さらに5〜6分進むと道は岩場に変わった。かなり隆起があるので、足を踏み外さないように注意深く登って行く。

 岩場を進んでいくと小さな祠と石碑群に出合う。石柱には「岡山朝日講社」とあった。

 そこを過ぎると急に険しい岩場になる。登りやすいルートを探しながらの前進だが、どうにもならない場所は両手を使ってよじ登った。このあたりは険しいが眺望も良い。

 最後の険しい岩場からの眺望。岩場の下には旭川に架かる中原橋と旭川荘が、やや右には本宮高倉山の裾野と大原橋のたもとが望まれる。

 道の傾斜がゆるやかになり、やがて八幡神宮への分岐に出る。分岐を左に上がると八幡神宮だ。

3.龍ノ口八幡宮

 龍ノ口八幡宮の境内に到着した。ちょうど参拝を終えた山ガールスタイルが、左奥へと回り込んで行った。

 社の右側には合格祈願の絵馬が並んでいる。左側には赤鳥居と祠があり、ここを回り込んで裏へ出てみる。

 裏には小さな祠がいくつもあり、北西には笠井山と金山が見える。

 一段高いところに「石鎚神社」がお祀りされている。北東には牟佐から赤磐市にかけての風景が広がる。

4.龍ノ口山山頂へ向かう

 龍ノ口八幡宮を南側へ降りた分岐から龍ノ口山山頂に向かう。よく整備された歩きやすい道が続いている。

 分岐から15分足らずで山頂に到着。4等三角点をカメラに収める。

 平日にもかかわらず、山頂には何人もの人がくつろいでいる。
 曇って風が冷たい中で、愛妻弁当をぺろりと平らげて熱いお茶を飲むと元気がでる。
 間もなく登ってきた高齢のご婦人と話が弾み、しばらく後からやってきた毎日登山のおじ様が加わって、なお話に花が咲く。
 おじ様の話によると、県の財政構造改革でグリーンシャワー公園の廃止案が出た折に、仲間と一緒に交渉したそうで、現在は「龍ノ口グリーンシャワーの森」と名称を変え、地元有志で結成した守る会が中心になって維持・管理しているとのことである。またそれに伴い、以前ここにあった展望台などが撤去されたらしい。2010年12月に訪れた際に、頂上の様子が以前と様変わりしているのにびっくりした記憶があるが、そんな経緯があったのだ。有志の皆様には感謝である。
 また、ここから瀬戸大橋が見えるのには驚いた。おじ様に教えてもらった方向に双眼鏡を向けると、吊り橋の桁がはっきり望め、ロープとフラッシュ光を見ることができた。話を聞いていると、空気が澄んでいる時期にはかなり遠くまで視界がきくようだ。

5.湯迫方面へ下山

 この後、くだんのご婦人のお誘いで湯迫方面への下山に同行する。
 このご婦人、相当に歩き慣れているようで、速いテンポで木段を駆けるように降りていく。しかも、あれこれ話しながらである。時間がかかるだろうと覚悟していたのだが20分ほどで下山。これには驚いた。

 麓の浄土寺は紅葉が美しい。ご婦人と別れて高島方面へ出ようと歩き出したら、すぐに賞田廃寺跡に行き着く。
 ここは以前、友人との待ち合わせで時間待ちする折に訪れた場所である。佇むうちに何となくこの一帯の位置関係が明瞭になり、もういちど賞田コースを登りなおして、祇園コースから中原橋へ帰ることにする。

6.再び山越えをする --- 賞田コース〜祇園コース ---

 賞田廃寺跡の北西詰めからふたたび賞田コースの山道へ入る。このコースは初めてだが、他と同様に山道の整備は良好だ。

 賞田コース上端の道標。西側に岡山市の中心部が広がる。

 駐車場方面へと祇園コースを下る。ここは前回に登ってきたルートだ。

 登山口間近まで下りたとき、木段を避けて歩こうとして脇に踏み出したとたん、積もったクヌギの落ち葉に足を取られて転倒! 落ち葉に気をつけなければと思った瞬間だったので、体の力をうまい具合に抜くことができ、谷側へ転げ落ちずにすんだ。気をつけなければならない。


 快晴が曇り空に変わり少々モヤもかかってはいたが、山頂での出会いは楽しかった。また今回も独り歩きの人たち7〜8人と出会い、カップル2組とも挨拶。
 龍ノ口はみんなに愛される素敵な山だと、あらためて思った次第。