1.駒の尾山登山口へ
9時35分、ツアー仲間25人を乗せた中型バスが駒の尾山登山口に到着。トイレと準備スペースのある立派な建物が建つ。
広場には「林道ダルガ峰線案内図」、登山口付近には「熊出没注意」の看板が設置されている。
2.駒の尾山山頂へ
広場で十分な準備体操をして、10時ちょうどに登山口へ入る。
ゆるやかな斜面を進むと、ふかふかの土にブロンズ色のキノコ。
木段を登っていると、やはり姿のきれいなキノコが目を惹く。
ゆっくりゆっくり、30分ばかり階段を登ったところで休憩舎が見えてきた。とても眺望が良くて、東粟倉から西粟倉を取り巻く山々、さらに遠く那岐連峰を望むことができる。
駒の尾山山頂まで1,100mになった。ヤマボウシが実をつけている。赤く色づいてはいるが見るからに堅い感じだ。カメラを向けていると、誰かが食べて「旨いよ」と発声、と同時に撮影中の実に手が伸びて消えてしまった。慌てて手の届かない一粒を写す。
展望台に到着。駒の尾山山頂まで760mになった。ここは通り過ごして先を急ぐ。
「中国自然歩道接続・後山若杉方面 0.3km」の道標に出合う。雲が多くなったが、右手にはこんな風景が広がっている。
さらにひと登りするとこの風景。中央に日名倉山(ひなくらやま)が近く見える。
もうひと登りで山頂に到着。山頂からの展望は素晴らしい。
西に見える那岐連峰。那岐山をクローズアップしてお姿をちょうだいする。
北東遙か、重畳する山並みの向こうに氷ノ山。これもズームで寄ってシャッターを切る。
ここで早い昼食をとることになり、ツアーで支給された弁当を開く。具だくさんのおにぎり弁当を平らげて元気いっぱい。1,280mの三角点にタッチして船木山・後山へと移動を開始する。
3.鍋ヶ谷山~船木山へ
すぐに駒の尾山避難小屋が見えてきた。隣り合ってダルガ峰・船木山分岐があり、船木山へと直進する。
のどかな尾根歩きである。駒の尾山から10分少々で、船木山と後山が見えてきた。
この先で、行く手から女性の一団がやって来た。な、なんと、先頭に見えるのは児島登山同好会のMさんだ。声をかけるとMさんもビックリ。さらに児島のF女史もいて、六甲山中で偶然に出会って以来二回目の偶然。出会い頭にハイタッチして、「ごきげんよう、さようなら」のすれ違いだ。
ハイキング気分で進み気がつけば鍋ヶ谷山。山道の木に名標が付けられているだけで、広場はない。山頂というよりも通過地点という感じだ。
船木山まで200mの道標。このあたりからの展望が素晴らしい。
絶好のビューポイントで、再び那岐山と氷ノ山をクローズアップ。氷ノ山には雲がかかってきた。
船木山分岐に到着した。ここから後山までを往復して、「大原・後山キャンプ場」へ下山することになる。
「船木山から見た眺望」の案内板が立つ。これに記載されているとおり、ここから瀬戸内海が見えている。
駒の尾山から1時間10分、船木山山頂に到着した。
南に日名倉山がそびえて、ベルピール自然公園が見えている。ズームで寄ると、大きなアーチ型の鐘楼ががはっきり見える。
4.後山登頂
傾斜は緩いが、長いダウンとアップを経て後山にアプローチ。
13時23分、ついに後山山頂に到着した。山頂の一角に小さな祠がある。
南東から西にかけて、こんなパノラマが広がっている。
昼食を除けば、初めてのまとまった休憩。わずかな時間だが、みんなくつろいでいる。
1,344mの三角点を確認して、ツアーの添乗員さんに記念写真を撮っていただく。
5.船木山分岐から後山登山口へ下山
快適な縦走を終えて、船木山分岐まで引き返す。
船木山分岐からの下りは緩やかな坂で始まるが、15分ほど進むと急坂に変化。
船木山から500m、エンゴサクのような花が咲いているが、開花時期も葉の形も違う別物で何かわからない。
こんな所に熊注意の看板。そして傾斜はいよいよきつくなる。
船木山と後山キャンプ場の中間地点(1,000m地点)になり、渓流が見えてきた。
山岳ガイドが沢渡りの進路を見定めていると、先頭の女性が「向こうの方が渡りやすいです!」。これには驚いた。この女性、別のツアーでも何度か見かけた方で、山野草に詳しいのに感心していたのだが、山歩きもベテランと思われる。そのルートに立ち、足場を確認しながら慎重に沢を渡る。
沢を渡り終えてトラバースすると、今度は急傾斜の九十九折りが待ち構えている。バランスを失わないよう、神経を集中したジグザグ進行が続く。
後山キャンプ場まで400mの道標に元気を得て進むと、急に前方が明るくなってきた。
そして、舗装道にポンと飛び出した。船木山分岐から1時間40分、途中で1回小休止があっただけで、この下りは予想していたよりもかなりキツかったなぁ。ここから100mほど歩いてバス駐車場に到着した。
丁寧にストレッチ体操を行ってバスに乗車。その直前に山を振り返ってシャッターを落とす。充実した山行を終えて、あとは温泉で汗を落としてビールをゴクリ。待ち遠しいひとときだ。