（国道250号を木生まで徒歩）１．出発〜スタート地点
岡山駅から１時間足らずで日生駅に到着する。降車客は釣り支度の人たちが多く、立派なカメラをもったグループも見られる。
バスまでの待ち時間はたっぷりあるのだが、まずは駅前のバス停で時刻を確認する。「ひなせ甚九郎市」や「かき祭り」による交通渋滞に備えて、２月のすべての日曜日は一部折り返しの特別ダイヤで運転するとのビラが掲示されている。今日は土曜日なので、該当せずホッとする。
長いバスの待ち時間をやり過ごすために、登山口がある木生の方向へと国道２５０号を歩き始める。
道路沿いの店では、特産の新鮮なミカンがひと山いくらの大安売り。魚屋の店先には美味しそうな「でびらかれい」が軒を飾っている。帰りに買うことにしようと思いながら通り過ぎる。
ところが、７〜８分ばかり歩いたあたりから車が渋滞している。「五味の市」が開かれる日生漁協や「海の駅しおじ」方面への信号で、車がひしめき合っているのだ。
左手の漁港に並ぶ船を見ながら歩く。その向こうに、ラッキーにも漁協方面へ入ることができた車が長い列をなしている。
ゆるりと歩くのもここまで。これではバスは頼りにできそうにないことがわかり、ウォーキングモードのクラッチを、それまでのぶらぶらモードから速歩モードに切り替える。
それからの長かったこと・・・・。行けども行けども対向車の列で、数秒おきに車中の人たちと対面しながらの前進だ。モード切り替えのタイミングが遅かったので１時間半もかかったが、木生バス停に無事到着することできた。
夕立受山への進入口は、木生バス停から少し日生側に引き返したところにある。
日生方面への車列は、この地点でも時折り前進する程度である。一方、日生側からはほとんど車がやってこない。
２．荒神社〜夕立受山頂上へ
道標から南に３分ほど歩くと荒神社だ。今日も無事に山歩きできるようにとお願いをする。
ゆるやかな舗装道を進んでゆくとあちこちで道標がナビゲートしてくれる。
１０分ほどで駐車場に着いた。すでに何台も車が停まっている。ここにはきれいなトイレと休憩所があり、近くに上水道施設が設置されている。
ゆっくりと風景を眺めながら登って行く。急な斜面だがまだ舗装道が続いている。
さらに１０分ばかりで多目的広場に到着。ここまでは車でも上ることができる。
広場の一角で、十人ばかりの家族連れらしい一行がバーベキューの準備をしていた。
いよいよ山道になり登山らしくなってくる。と、すぐに展望台が現れた。
片上湾が広がっている。片上大橋がすらりと延びていて、豆粒のような車が移動している。
ここからは丸太階段の連続だ。階段が終わるとゆるやかな山道になり、多目的広場からほぼ１５分ほどで山頂に着く。
３．山頂風景と遊歩道
山頂はゆったりと広い。
一角に遊歩道の案内と山名の由来の説明板が立っている。
南面には展望台、西面には強固な造りの休憩所が建っている。
休憩所の近くに３等三角点がある。
山頂からの片上湾風景。片上大橋にズームで寄ると、たくさんの牡蛎の養殖イカダが浮かんでいる。
さらにズームインした片上大橋。ほぼ９０度東に見える頭島大橋にもズームで寄ってみる。
引き続き、７００ｍにわたる遊歩道を歩くことにする。道標にそってなだらかなスロープを下って行く。
約１０分で第１展望所に到着。ここからの眺望も素晴らしい。
緩やかな山道から下降して急な丸太階段を登って行くと第２展望所だ。
２棟の東屋があり、南東方向への展望が開けている。
遊歩道終点の標識がある第３展望所。日生方面の牡蛎イカダの風景が広がる。道標の向こうに、東への踏み跡がついているがこれは無視することに････。
４．下山そして帰路に
下山途中の片上湾と木生を撮る。駐車場と多目的広場の中間地点からの風景だ。
木生バス停付近ではまだ車が停滞している。時刻表では２０分も待てば片上行きのバスが来るはずなのだが、状況からは望み薄。もういちど日生へ戻る気になれず伊里に向けて歩き始める。これで「でびらかれい」も山盛りミカンも、またということでグッバイだ。
井田村バス停の先を右に折れて、用水路に沿って北へとひたすら歩く。木生から５０分ほどで伊里駅に到着、あとは岡山行きの電車を待つだけだ。
