1.出発〜由加山にたどり着くまで
JR木見駅に着いたのは昼を回った12時13分。昼食はお預けにしてウォーキングを開始する。
木見駅北側から森池方面に向かうと、10分ばかりで「瑜加大権現」の石鳥居が建っている。
鳥居をくぐり、右に森池を見ながら道なりにどんどん歩いて行く。
木見駅から約30分で郷内小学校尾原分校に着く。以前に来たことがあるのでここまではきわめて順調に推移。
しばらく進んで左折すべきを、あまりに早すぎるとの判断で直進してしまう。
石垣が崩れた側溝のある道路を上がって行くと、葛原集会所に出た。これは行き過ぎたと気づいて折り返しにかかる。
戻る途中にこんな風景があったので、立ち寄って写真を1枚。向こうへ抜けられるかと思って前進しかけたが、方向違いなのでふたたび引き返す。
近所の爺様と生協の配達員が話しているのに出くわし、これ幸いと現在地を教えていただく。かなり行き過ぎていることがわかり、引き返して県道62号を歩くことにする。
13時30分、県道62号玉野福田線に出たが、かなりロスタイムが発生してしまった。
計画ではここから山道を歩くことにしていたのだが、通行禁止になっている。しかたなく引き続き県道を歩く。
無機質なアスファルト道をひたすら歩く。計画していた山道からの出口も、ガードレールで封鎖されていた。
道路と地図とが一致していないように感じてしまい、送電鉄塔の位置を確認しながらしばらく迷走。そのうち北西側下方に、通り過ぎてきた郷内小学校尾原分校が見えて位置関係が明らかになった(写真はズームアップ)。
西側の山から石を割るような大きな音とエンジン音が聞こえてくる。よくは判らないが、産廃処理場らしきものがあるようだ。
ただただ歩く。かなり頻繁に車が通るので、気をつけながら道端を歩くのは苦痛である。
ようやく由加山蓮台寺が近づいたようだ。参道の標識が現れて、ここで62号線から左に延びる参道へと入る。
2.由加山詣で〜由加山山頂
14時半頃に由加山駐車場に到着。県道でもコース確認のため20分近くのロスタイムが発生してしまった。長引く寒さでまだ桜は開花していないけれど、木々の色合いが花の季節を告げている。
由加山蓮台寺に参拝する。真王殿の由加山厄除不動様のお姿をデジカメにいただきました。
これは手洗い所での自分と境内にあるインドの車「釈CAR」。どちらも変な写真だが記念に・・・・。
備前藩主池田候が参拝の際に宿泊していたという客殿を通り抜けると、備前焼の大鳥居がある。これは由加神社のものだ。
鳥居の左手には権現堂奥の院。明治政府の神仏分離政策に抗して建てられたお堂である。続いて由加宮本宮祈祷殿があり、このあたりは寺と神社が混在している。
さらに進んで、奥まった階段を上ると美しい多宝塔。岡山県の重要文化財に指定されており、江戸時代までに建てられたものとしては、国内で二番目に大きい多宝塔だそうだ。
多宝塔のある境内に置かれた句碑のひとつ。道標にしたがって桜園地の方へと向かう。
中国自然歩道に合流し、桜園地まで続く「川柳・俳句の径」を進む。
左へ上がると桜園地だが、ここは奥の院妙見院の方へと直進する。
右側に「妙見院一丁」の石灯籠。その右側に「鬼塚は150米先」の石柱があったので立ち寄ると、ツツジとベンチが並ぶ遊歩道が延々と続いて、その先は行き止まり。花はまだ咲いていない。
石灯籠まで引き返して、裏にある急坂をよじ登る。
やや平らな道になると妙見宮が見えてきた。石灯籠から4〜5分で登ることができる。
再び石灯籠に戻って桜園地に向かう。残念ながら桜は固い蕾の状態だ。桜園地の奥へと入り込んでみるが、何もないので引き返す。
またまた妙見宮石灯籠まで戻る。もう15時40分であり、帰りを考えると目的の由加山三角点に急がなければならない。
中国自然歩道を北東に向かうが、脇道に入り込んでの地点確認などで時間が過ぎて行く。
やがて駐車場と思われる広場に出た。左方向からは工事現場のような大きな音が聞こえてくる。右側に中国電力の鉄塔巡視路の入口があるので入って行く。
整備された山道を、二系統の送電線路が交差するあたりを目安に進む。手前の鉄塔が見えてきた。
別系統への入口を少し進むと、進行方向に赤白の鉄塔が見えてくる。
赤白鉄塔に向かって進んで行くと、右側に踏み跡があり、4〜5m奥に三角点があった。15時58分、やっと目的の三角点に到達だ。
3.由加山下山〜JR上の町駅
駐車場へ引き返しながら物音がする方向にシャッターを切る。ここでも産廃処理をしているのだろうか。そして、元の場所へと小走りに引き返す。
由加神社の休憩所でコーヒーをいただき小休止。気がつけば、今日はほとんど休み無く歩きっぱなしだった。
係員の女性と花の話でくつろぎ、お土産に名物のあんころ餅を買って16時半に下山を始める。
参道と両側に面する民家には独特の風情がある。もうひとつ石鳥居をくぐって下りる。
県道から上って来る参道階段まで下りてきた。ここには、名物あんころ餅を製造直売している大助茶屋がある。
ゆるい下りをジョギングモードで児島上の町へと向かう。ところが、由加温泉の立派な施設が見えてきて、間違えて一本北の道路を進んでいることに気づく。
引き返して南へ出て、県道268号の北側に平行している道路を西へと急ぐ。
その道路も少し行くと県道と合流する。
県道脇の歩道を、通行車両に気をつけながらのウォークが続く。
17時30分頃に大池が見えてくる。大池西側の鳥居を左に見ながらゆるい坂道を下りると児島上の町だ。
17時42分、JR上の町駅に無事到着。17時57分の岡山行きに乗車して帰路につく。