1.丸亀駅~登山口
JR丸亀駅に到着。駅前のバス停でコミュニティバス丸亀東線に乗車する。運転手に、登山予定の一王子神社から飯山町ルートへの下車停留所を確認すると、そこはかなり坂がキツイから、飯野山登山口で降りて飯野町ルートにしたほうがいいとの話。「楽な方に賛成」の声があがり急遽計画変更になる。
かくして、以前にも訪れた飯野山登山口で下車し、ガイド標識に沿って見なれた道を行く。
左の坂道を上がり、道なりに住宅地を抜けて登ると野外活動センターに着く。トイレはここだけなので準備を整える。
空き缶で作った風車がおもしろい。わずかな風でよく回っている。晴天にもかかわらずモヤが多く、遠くの山麓は霞んでいる。
2.飯野町ルートを登る
野外活動センターからは2つの登山口があるが、どちらからスタートしてもすぐ先で合流する。
10分少々で三合目に到着だ。三合目は西又分岐とも呼ばれ坂出ルートが合流している。またここは直登コースの入口でもある。一部のメンバーは直登コースを選ぶが、多くは眺望のよい通常ルートを登ることにした。
ゆるやかで歩きやすい坂道を進んで、五合目手前のビューポイント。右手に風景のガイド板があり西方向を中心に展望がいい。
高松自動車道と雲海に浮かぶ山々。左から我拝師山(がはいしざん)と天霧山(あまぎりやま)。自動車道の下を左右(南北)に横切って土器川が流れている。ズームで我拝師山に寄ってみる。
同じくズームでせまった天霧山は島のようだ。そこから5分も歩くと五合目となる。
五合目から見る象頭山(ぞうずさん)。中腹に金刀比羅宮(ことひらぐう)が鎮座する。さらに5分ほど進むと山頂まで1000mの標識。
石ころは増えたが歩きやすい道が続く。コースは山頂へと緩やかに巻いているので、しだいに南の展望が開けてくる。
東側の眺望。高松自動車道が伸び、左に城山、右に横山が見える。イヌツゲが黒い実をいっぱいつけている。
八合目の飯山登山道分岐に出た。計画通りならここへ上がって来るはずだった。
隣接する道標。左折すると「頂上まで210m」の近道がついているが、ここは直進する。
このあたりも北側の展望がよく、正面に飯野山の弟と言われる青ノ山(あおのやま)が、その背後には瀬戸内海の島々が浮かんでいる。
3.飯野山山頂の風景
山頂には大勢の先客。今回も多くのハイカーと挨拶を交わした。近辺からと思われる身軽な服装の人や家族連れも多く、幅広く親しまれている山であることがわかる。
まずは南側の展望台に降りる。その手前には「おじょもの足跡」がある巨石群(足跡は真ん中の岩石に)。
展望台から南西方面へかけての抜群の風景。
昭和天皇の立派な歌碑があり「讃岐富士」の石碑、その左手奥の方に三等三角点が設置されている。
一角に八大龍王と小富士大権現が祀られている。
山頂広場の中央にある安養寺奥の院の薬師堂。「高野山真言宗・小富士山浄土院」とある。隣には十一面観音堂。
南斜面には水仙が花盛り。北の一角には「おじょも桜」の枝ぶりが美しい。
4.坂出ルートの下山
下りかけてすぐ、中高年とおぼしき御仁が自転車を押しながら登ってきた。京都一周トレイルの比叡山への登りでは何度もマウンテンバイクと遭遇して驚かされたが、この自転車はずいぶんスリムだ。ハンドルはドロップハンドルでサドルよりやや低いか同じくらい、タイヤは大変細く泥除けがついてない。種別を調べると限りなくロードバイクに近いのだが、これに乗って岩場を下る場合に安定性は大丈夫なのかな、バイク本体へのダメージは問題ないのかなどと気にかかる。
三合目からは坂出ルートで下山する。山の北斜面にはミカン畑が広がる。
センダンが鈴生りに黄色い実をつけている。斜面は桃園に変わった。
果樹園が現れたころから舗装道になる。道路脇のミカン畑に異様な黒い実がついている。よく見ると実ではなく、ストッキングタイプの袋だった。完熟栽培や越冬育成用の果実袋ということである。
「やくし道」の道標。このあたりが坂出登山口になっている。ここからJR坂出駅まで、1時間半近くをウォーキング。
坂出駅付近から「讃岐うどんの美味い店」へと迂回して舌鼓。坂出駅には15時20分ごろ帰着する。プラットフォームからモヤに包まれた飯野山が見えている。