1.塔ノ丸登山口へ
参加者18人が車3台に分乗して出発。道迷い、国道438号線の道幅狭小部でのトラックとの対向、さらに道の駅「貞光ゆうゆう館」に立ち寄っての早々の買い物など、ハプニングの連続で予定より1時間近く遅れての到着。
まずは「ラ・フォーレつるぎ山」に立ち寄って準備を整える。
めいめいに準備体操をして出発。「ラ・フォーレつるぎ山」前の車道を西に歩く。すぐ近くに丸笹山(まるざさやま)登山口がある。
塔ノ丸登山口には11時25分に到着。ここからスタートだ。
2.ササの稜線を目指して
登山口からまずはフラットな道。それに続く自然林の緩やかな傾斜を登って行く。
しっとりと湿気を含んだ場所が多く、苔類が木々や地表を緑に染めている。
少し傾斜が増し、樹木が道を塞ぐように立っているところもある。1,549mピークの真北あたりの山道が崩れて細くなり、ロープが張られている。狭い木の間をくぐり抜けたり、木の根っ子をまたぎ越える際に段差の大きい部分があるので要注意である。
ふたたび緩やかで歩きやすいダケカンバの道に出た。そこを過ぎると、ウラジロモミが立ち足下にはササが混じってきた。稜線が近い。
シコクフウロを通りすがりにパチリ。実際の色はもう少し紫がかっている。すぐ隣りには、黄金色のミヤマアキノキリンソウ。
この木立を抜ければ樹林帯が終わり稜線に出る。ササの間にリンドウが顔をのぞけている。
3.尾根道を山頂へ向けて
曇り空になってきた。前方には美しい尾根を見通すことができるが、山頂はあのピークのさらにずっと向こう。振り返ると剣山(つるぎさん:1,955m)と次郎笈(じろうぎゅう:1,930m)の雄姿。
ササ原の尾根を快適に進む。南面には石灰岩のような色合いの巨岩が横たわっている。
最初のピークを越えて、次のピークをこなせば山頂間近といった雰囲気が広がる。が、そう簡単にはいかないのです。
草むらに小さな白い花が二種類。センブリとウメバチソウだ。
ササとススキの草原が続く。山頂がすぐ近そうだということで、1,582mピーク付近の岩に腰を下ろして昼食をとることになった。
剣山と次郎笈を振り返る。剣山の山頂にズームインすると頂上ヒュッテの雲海荘や電波塔が見えた。
山頂方面へ目を向けると塔ノ丸の肩越しに三嶺(みうね)が見えている。傍らの岩の上にリンドウが咲いていた。
1,582mピーク上での東から南西にかけての展望。
30分のランチタイムを終えて行動を再開する。北と東方向からガスが出てきた。次のピークに差し掛かると、またその次が見えてくる。
北側の山並みはガスに覆われてしまった。姿を現した山頂にもガスがかかり始めている。
大きな岩のあるウラジロモミの林を通り抜けて、次のピークへと進む。
4.塔ノ丸山頂風景
急坂をひと登りするとササの平原が広がってきた。
湧いてくるガスと競争するように急いで、山頂へ無事登頂。山頂風景をカメラに収めて、三角点にタッチ!
360度の大展望ながらあいにくのガス。東から南西方向を見渡すと、剣山のてっぺんにはガスがかかり次郎笈は見えなくなった。
北側の山々はほとんどガスに覆われている。中央には矢筈山が見えているはずなのだが。
5.折り返しの下山
山頂には10分ばかりの滞在で下山に移る。山頂を下ったところにツリガネニンジンを見つけた。
ガスが濃くなって前方のピークが霞んでいる。ササに隠れるようにイブキトラノオが咲きかけていた。
往路とは違って見えるウラジロモミの風景。その美しい姿をクローズアップ。
これはダケカンバだと思うのだが、どれもこれも谷側に傾いている。こんなところにもミヤマアキノキリンソウ。
稜線の東端まで下りて樹林帯に差しかかった。少し晴れてきたが、まだ雲を乗っけている剣山をカメラに収める。
再び林間の細道に戻ってきた。根っ子またぎで足を引っかけないように注意する。山道が崩れた部分の通過が、ずいぶん長く感じられた。
このあたりにはいろんな種類のキノコが群生している。
登山口を通過。標識の近くにウツボグサを見つけた。
かくして、「ラ・フォーレつるぎ山」へ無事に帰着。みなさん、お疲れさ~ん。