1.土釜〜見ノ越駅
国道438号を徳島方面に向かって進むとしだいに路幅が狭くなる。10時過ぎには、車内で配られた弁当で早々と昼食を済ませた。
10時45分ごろ、一宇(いちう)村に入ると、「霊峰剣山にいだかれたまち」の大きな観光案内板と並んで「土釜」の説明板があった。
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道路からのぞき込むと渓流が白く渦巻いている。遊歩道を降りたら複雑に浸食された岩場があり、渦巻く急流が沸騰しているように見える。土釜と言われる由縁だ。
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ベテラン運転手さんが一人一人を送り迎えしてくれる。一宇には巨樹・巨木が点在しているようだ。
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県道261号との分岐あたりから、路幅はいよいよ狭く曲折の多い山岳道路になる。座席に身をまかせて美しい風景を見ているばかりだが、あの山腹の家では日常の買い物などはどうしているのだろうかと思ってしまう。
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見ノ越駐車場には12時10分に到着。途中各地で参加者を乗せるために停車するので、岡山駅前から5時間ばかりかかったことになる。見ノ越駅で準備を整えて山登り開始だ。
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2.見ノ越駅〜西島駅(リフトにて)
長いリフトは急勾配をぐいぐい引き上げてくれる。15分ほどで330mの高度を稼ぐことができる。
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1,650mあたりから、リフトコースに沿ってニッコウキスゲが咲いている。そのほかにも名前を知らないきれいな花が散在する。
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西島駅に到着。乗降時には係員がサポートしてくれるので安心。振り返ると、先ほど吊り上げられた急勾配だ。
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3.剣山本宮から尾根道コースで山頂へ
西島駅を出て回り込むと分岐の道標がある。尾根道コースと大剣神社を経て山頂を目指すコース、それに遊歩道で山頂に至るコースの3つがある。上りは尾根道コースを選び、下りは大剣神社を巡ることにする。
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「てくてくマップ」の掲示がある。出だしは九十九折りになっていて、まずはゆっくりスタート。
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全体的に階段が多い道だ。段差が少ないので足腰への負担は小さい。次郎笈が見えている。
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曇ってきて山頂の天候が気にかかる。
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15分足らずで「刀掛の松」に到着する。これには伝説がある。安徳天皇が平家の「草薙の剣」を剣山頂上にある大岩に納めて、平家一同の盛隆を祈願された折りにこの場所で休まれた。その間、汗だくで「草薙の剣」を持ち続けている従者を気遣い、松の枝に刀を掛けて汗を拭くよう言葉をかけられたことに由来するそうである。
ここは三差路になっていて、直進すると尾根道コースの続き、右へ進むと大剣神社経由で山頂へのコース、左は一ノ森へ至る。
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尾根道コースを進んでいく。
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このあたりで出会った草花。1枚目はシコクフウロ、2枚目は咲いていないので判然としないがナンゴククガイソウ?3枚目はトリカブト、そしてトゲアザミだ。
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山頂が近い。急な階段の上に鳥居が見える。扁額に「剱山本宮」とある。
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剱山本宮に参拝する。西島駅からここまで35分ほどだ。隣に「剣山頂上のやど」がある。。
近辺の草花をみていたら急に雨が降ってきた。大急ぎで宿正面の入口に飛び込んで雨具の用意をする。
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宿の付近に咲いていたガクアジサイとオオヤマレンゲ。
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雨がやんだので急いで山頂へ向かうことにする。「剣山頂上のやど」の横を裏へ抜けて登って行く。
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今度はガスの襲来だ。すぐ近くの「頂上ヒュッテ雲海荘」や電波塔も霞んでいる。
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風が強くなる中で、頂上案内図に近寄ってカメラに収める。山頂へ向かう木道の先はガスに包まれている。
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進んで行くうちにガスの動きがめまぐるしく変わる。小雨が降ったりやんだりで、さほど強くはないが風も加わる。
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前方に円筒と石碑のようなものが見えてきた。
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石版には、昭和36年に開催された第5回全日本登山体育大会の記念ケルン碑と記され、円筒の方位盤には「JARL(日本アマチュア無線連盟)徳島県支部大会」と刻まれていた。
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木道はさらに南に続き、その先に山頂標識と三角点がある。一等三角点は注連縄を巻いた中に設置されている。
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ガスはますます濃くなってくる。遠景はほとんど見えない状況だ。
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とうとう近場も見えなくなってきた。丸い影に近づいて、頂の祠をやっと確認することができた。
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4.大剣神社経由で下山
下山を急ぐ。来たときにくぐった鳥居を戻ると白いアザミが咲いていた。
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大剣神社の方向へ下りていく。前方には同行のご婦人連がにぎやかだ。
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急な坂道を15分ほど下降すると、大剣神社の御神体の大岩が現れた。どのようにしてできたのだろうか。恐竜のようなふたつの大岩がせり上がっている。
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そして大剣神社に到着。近くに名水百選の御神水があったが先を急ぐことにした。
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ご婦人連を後にして半ば駆け下りていく。まったく人に出会うことなく静寂の中を下り進む。
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鳥居が見えてきた。扁額には「大剱神社」と見える。
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もう少し進むとまた鳥居。ここで下山は終わり、お疲れさまでした。
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西島駅に到着。付近に柵があり、ウェザーニュースの観測機らしきものが設置されていた。
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5.リフトで見ノ越駅へ
西島駅からの下りリフトは落ち込んでいくような急勾配だ。
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見ノ越駅に着いて周辺の土産物屋へ立ち寄る。店先にサギソウが咲いていたので撮影させてもらう。
背景との調和が良くて繪のようにきれいだ。これが今回の山歩きのお土産だ。
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