1.JR和気駅~西片上
JR和気駅では大勢のリュック姿が下車、駅の南広場は大変な人出である。参加費(1,000円)を払って手続きを済ませ、マップや飲み物などを受け取る。開会の挨拶と注意があり、10時半にいっせいに歩き始める。参加者が多いので、広場から押し出されるように、ぞろぞろと長い列が伸びていく。
スタートから30分少々で山陽自動車道の架橋の下をくぐる。みんな好い顔をして歩いている。ロマン街道の道標に「ここは和気町大中山です」とある。
道の辺にはコスモスとススキ、真っ直ぐな道が延びている。約1時間で清水駅に到着し、緑のホームにレジャーシートを敷いて昼食をとる。
鉄道線路跡地ならではの直線コースを元気いっぱいに歩く。が、列はかなり長く伸びばらけている。間もなく峠清水トンネルに差しかかる。
峠清水トンネルを通り抜けて進む。ほぼ真ん中に和気町と備前市の境界線がある。トンネルを抜けると緑の木立の道に変わる。
トンネルから10分足らずで、備前市サイクリングターミナルに着き小休止をとる。
サイクリングターミナルから勾配がきつくなり、峠を越えて西片上へ向かう。
残念ながら、これ以降、伊部までの写真を紛失してしまった。
ここから西片上駅へ出て、片上商店街のお店で激励を受けながら山陽道に入る。国道2号線は葛坂峠をトンネルで抜けるが、山陽道は峠を越える。峠へ上る途中に「お夏・清十郎」で知られた「お夏の墓」があり、峠の伊部側に「お夏茶屋跡」がある。二人は許されぬ恋で駆け落ちするが、片上港で捕らえられて、清十郎は盗みの濡れ衣で処刑される。悲しみに暮れたお夏は、葛坂峠で茶屋を開き、清十郎の菩提を弔いながら余生を過ごしたという。
当日は茶屋の前あたりで串団子とお茶の接待があり、腰を下ろす。付近では、片上の地に60年以上続いているという「お夏踊り」が披露されていた。
国道2号線と並んでいた山陽道は、伊部東交差点から少し右に折れて商店街へと続く。商店街から伊部駅への通りを進むと、駅近くがゴールである。完歩の記念品として備前焼ビアマグカップのプレゼントをもらう。この後で希望者は、引き続きボランティアガイドの案内で約2時間、窯元や寺社など備前焼の里の約3kmを訪ね歩くことができる。
2.備前焼の里 伊部を歩く
■天津神社
・明神鳥居と神門
・第二神門と割拝殿
・備前焼の瓦と角陶印陶板が飾られた壁
・お狐様と備前焼のタイル
・備前焼の七福神
■備前北大窯跡
・大窯跡の石碑と忌部神社参道
・忌部神社と窯跡周辺
■天保窯
残存長:17.5m、推定長:23m
■窯元見学
・窯の前に立つ
・窯の中の作品
■街並み風景
・藁葺きの民家と履掛天神宮
・煙突のある風景
・ギャラリーとお店
■橋のある風景
■帰路につく