名 称

ふでかげやま~りゅうおうざん

所在地

広島県三原市

標 高

筆影山 311m、竜王山 445m

山行日

2017年3月25日

天 候

曇り時々晴れ

同行者

「瀬戸内登山同好会」の仲間たち

アクセス

JR呉線・須波駅下車

マップ

    

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

JR呉線・須波駅(準備運動など)9:54~10:00竜王山分岐 10:31四叉路(筆影山登山口) 11:09~11:15
筆影山山頂(昼食)11:30~12:10山道和田分岐 12:30竜王山登山口 12:51竜王山山頂 13:09~13:23
山道和田分岐 13:56車道出合 14:20和田口バス停 14:39三原駅帰着 15:13

1.JR須波駅から舗装道路を筆影山へ

 呉線・須波駅はJR三原駅から電車で8分。到着後は各自でストレッチをして出発する。

 電車進行方向(呉側)に少し歩いて線路をくぐり、緩やかな坂を上って行く。

 正面に筆影山が見える道を進む。少しだけ高度が上がり、瀬戸内海と佐木島・小佐木島が見えてきた。ピンクの花は桃だろうか、少し開花時期が早過ぎるようには思えるのだが、花の付き方は桃のようだ。

 大きく蛇行した道を行く。このあたりで住宅はおしまいになる。

 正面に見えるのは竜王山だ。アスファルト舗装のきれいな道路だが車はまったく通らない。が時折、こんな凄いのがやって来る。坂道なのに腰を浮かすでもなくぐいぐい漕いで通り過ぎる。

 竜王山へ登るにはここを左に進めばいいはずなのだが、工事中で「歩行者も通り抜けできません。迂回願います」との立て看板。先に竜王山へ登る予定だったが、これで筆影山に決定だ。右の写真はてっきり「シロヤマブキ」だと思って撮影したのだが、花弁が5枚なので違うことが判明した。以前同じものを花見山の山頂付近で見たことがあるのだが、どうやらこれは「シロバナヤマブキ」という園芸種らしい。

 かなり高度が上がってきた。写真左は因島方向で中央に因島大橋が見えている。写真右は須波駅を見下ろしたアングルだ。左のふたコブの島が佐木島、その右遠くに見えるのは生口島だろうか。

 南西には竜王山の電波塔が見える。山頂は電波塔から左に振ったあたりだ。ところどころで早咲きの桜が花をつけている。

 最後のカーブを歩いていると上空をジェット機が通過する。高度と角度から広島空港に着陸する便だろう。少し進むと筆影山登山口がある四叉路に着いた。

 公衆トイレがありここで小休止。見渡すと一面が桜の木だ。つぼみがピンクに染まっていて、もう2~3日で開花しそうな気配である。山頂まではさらに700mばかりの道程だ。

 山頂に到着。今日は竜王山を中心に「竜王みはらしライン」の開通記念イベントが行われていて、山頂展望台の下には軽食や飲み物の売店が出ている。約3km先の竜王山はこの地点より標高が130mほど高いのだが、ほとんど同じ高さに見えてしまう。
 ゆっくりと約40分、昼食をとり風景を眺める。今回も道すがら、そして昼食タイムにも仲間からたくさんの菓子やミカンをいただいて満腹、ありがとうございます。

〔展望台風景:佐木島から因島方面〕
  左手前に小佐木島、奥に隣り合って佐木島、背後の右に因島。

〔展望台風景:向島・因島・生口島方面〕
  左遠くに向島、中央に因島大橋、その手前に長いのは佐木島。

〔山頂から北の風景〕
  手前の水路は沼田川。中央に長い水路は三原~鷺(佐木島)~重井の航路。
  左端の木に隠れたあたりが三原港とJR三原駅。右手には三菱重工の関連工場が広がる。

2.竜王山へ向かう

 四叉路まで下りてきて竜王山へ向かう。歩き始めるとすぐ右手に上る山道があり「竜王山・和田口分岐」の道標が立つ。これに踏み込んで3~4分進むと和田口分岐の道標に出合う。

 竜王山への道は細いが歩きやすい。やはり舗装道と違って山道は良い。と思っていたら5分ほどで舗装道路に出た。

 しかし反対側に山道が繋がっていて再び山道に入る。10分足らずの短距離だったが、落ち葉がふかふかの道あり少し急な傾斜もありで楽しい。

 また舗装道路に出てウォーキングだ。

 民家が現れると間もなく、左手に竜王山への道が延びる。ここが竜王山の登山口である。竜王山展望台への案内板と並んで、「能満寺入口」の石柱、「カフェ川中屋」の案内板が立つ。今日・明日は「竜王みはらしライン開通イベント」が開催されているので、関係スタッフが立っていた。

 山頂までの1kmほどをゆっくり登る。途中、先に登った筆影山が頭を覗けていた。

 これが案内板にあった「カフェ川中屋」。入口は反対側で庭にはテーブルや椅子が置かれている。間もなく駐車場広場に到着する。

 階段を登り、さらに次の階段を登る。

 山頂に到着した。南北に電波塔があり、南の電波塔付近に展望台がある。

 下の写真は展望台からの風景の一部だ。東は向島から南西の大三島まで、大小の島がひしめき合った大パノラマが展開されているのだが、とてもカメラには収まらない。天気が良ければ石鎚山を望むこともできるそうだが、これはムリだった。しまなみ海道の架橋のうち4つを確認することができた。

 山頂の三角点探しを始めたら「このあたりのはず!」と仲間の一人。スマホのアプリが次々に情報を運んでくるようだ。便利になったものだ。が、それらしきものがない。なんと、目の前の円形石組みの真ん中に設置されていた。これで445mの標高計測点を確認、OKだ!

 駐車場まで下りるとイベントの後片付けが行われていた。竜王みはらしライン開通記念イベントの初日で、「竜王山ヒルクライム」が開催されていたらしい。標高445mを自転車で駆け上がるとは、何とも凄まじいレースではある。

3.和田口方面へ下山して三原駅までウォーク

 下りは足が軽い。駐車場から30分ほどで和田口分岐まで戻ってきた。

 和田口へ向けて少し急な傾斜を下り進んで送電鉄塔に到着。和田口分岐から車道までの半分の距離を下りてきた。

 残り半分を下りて車道に合流。しばらくは車道歩きだ。

 その途中で今度は畑中のショートカットコースを発見。かなり歩きなれていないと、こんな道を見つけて踏み込むのはムリ。細道を足早に下る。ショートカットの甲斐あって和田口バス停にはかなり早く到着。かくして三原駅までウォーキングすることになった。

 並木通りから曙橋を渡って、三原フェリーターミナルの西の通りから三原駅に帰着する。予定の電車に余裕を持って間に合い、しばしコンビニコーヒーで疲れを癒やす。