名 称

みせん

所在地

広島県廿日市市宮島町

標 高

535m

山行日

2024年4月1日

天 候

晴れ

同行者

相棒と

アクセス

JR山陽本線・宮島口駅下車、宮島口桟橋からJR西日本宮島フェリーで宮島へ

 昨日の黄砂も消え去って真っ青な空が広がる朝、青春18切符を片手に「ロープウェイで楽々弥山を歩こう」と相棒を誘って出発した。
 平日にもかかわらず宮島口のフェリー乗り場の券売機には長蛇の列。18切符は宮島フェリーも対象なので「切符を買わなくてよく、ラッキー」と改札へ向かう。ところが、宮島訪問税(1人1回100円)のチケットが必要と言われ、列の最後尾に並ぶことに・・・。これ何とかならないのか(税のことではなく徴収方法のこと)?
 フェリー乗客は外国人が多くてあちこちのお国言葉が飛び交う。周辺が見えなければとても国内旅行をしているとは思えない。桟橋に着いて乗り場からドッと繰り出す人の群れ。日本人はどこにいるかな?

 早めに昼食をすませて「宮島ロープウェイ入口」を12時52分に通過する。

 紅葉谷へ向かう「うぐいす歩道」の入口付近はレトロな雰囲気が漂う。

 紅葉谷を通り過ぎてロープウェイ乗り場「紅葉谷駅」に着いた。ところが様子が変だ。外人の男性が券売機の前で立ち止まって動かない。よく見ると「販売停止中 Out of service」と表示されている。

 少しして「ただ今は強風のため運転を見合わせています。皆様にはご迷惑を・・・」のアナウンス。むむ~、何てこった。体感風速は5~6メートル、時折もう少し強く感じる程度なのだが。出発ゲートにはディスプレイ表示もあり、ここで1時間近く様子見することになる。

 さほど強い風とは思えないのだが、榧谷(かやたに)駅から獅子岩駅のあたりは標高450mを超えるのでもっと強いに違いない(下図は「宮島ロープウェー」のサイトから)。14時近くまで待つが、この後で運行を再開しても復路まで保証されるとは限らない。万一の場合は歩いて下山すればよいのだが、相棒の服装ではムリがある。この間にも大勢の人たちがやって来ては引き返していく。われわれもその一員に加わった。

 「うぐいす歩道」を東に折れて、まだ開ききらない桜を観ながらゆっくり歩き、厳島神社五重塔と豊国神社千畳閣を通って厳島神社入口の方へ向かう。しかしここにも長蛇の列が延びていて参拝はパスすることに。

 真っ直ぐに歩けないほど人が溢れる商店街を通り、お土産にお決まりの「もみじ饅頭」を買ってフェリーに乗り込む。客室は満員で甲板に立つが好天で寒さは感じない。強風とは無縁の穏やかな海上、美しい桜の背景と厳島神社大鳥居を観ながら宮島にグッバイだ!


 「山歩かないの記」になってしまったが、同じような山行を考えている場合の参考になればと記録に留めることにした。事後調査の結果、ロープウェイの運行停止風速は一般的に15m/sで、宮島はこれに該当するようだ。因みに箱根と谷川岳のロープウェイは30m/s、新穂高ロープウェイは18m/sなど山によって異なる。行楽地や山岳の天気予報「てんきとくらす」では、この日の弥山(535m付近)の風速は9m/sだったように記憶している。ということは結局、現地へ行ってみないと分からないということになるのだが、この情報、ご参考になれば・・・。

 これも参考までに、今回の計画マップを付記しておこう。

    

    このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。