〔鷲羽山駅跡で途中下車して鷲羽山散策〕
駅跡の左から鷲羽山へ登って行く。坂の途中の白い建物は、昨年の4月に鷲羽山を訪れた時、工事中だったのを記憶している。
が、何と、近づくと、これが目的の名曲喫茶「時の回廊」ではないか。外観だけで期待が膨らむ店である。昼食をすませてから立ち寄る予定なので、そろりと前を通り過ぎる。
石段を登り、瀬戸中央自動車道が鷲羽山を貫くメガネトンネル入口の上を進む。
苔と落ち葉の山道を歩いて、階段を登りきった先の分岐を右に取ると、瀬戸大橋の真上に出ることができる。櫃石島から岩黒島を結び、与島から番の州へ繋がる美しい瀬戸大橋を一望できるビュースポットだ。
元に戻って少し進むと、急に視界が開けて、瀬戸内海の大パノラマが展開される。山頂に登って再度、瀬戸大橋方面を眺望する。ところが、ここでカメラのバッテリー残量メーターがアラーム表示。今回はザックも背負わぬ軽装であり、予備バッテリーを持参していない。と言うことで、以降は写真撮影を切り詰めることに・・・。
下方に見える白い建家は鷲羽山ビジターセンターで、山頂から5分ほどで下りることができる。ビジターセンターから少し下った道端に、小さな「←三角点」の標識があり、2つめの目標である三角点を無事確認することができた。この写真は、山歩きのコーナーにもアップすることにしよう。
この後、さらに下って鷲羽山レストハウスに出かけて、レストランでゆっくりと昼食を楽しむ。カメラのバッテリー問題で、レストハウスも豪華な昼食も写真は省略!
もと来た道を帰り、名曲喫茶「時の回廊」を訪ねる。店内はやや暗めの照明で、正面に小さなステージがありコントラバス、大きな菊型のホーンがついた蓄音機など、壁にはモナリザの微笑。たくさんの作曲家の肖像画が左の壁を飾り、右には何台もの振り子時計が並ぶ。
アンティークな空間が創られ、控え目な音量のクラシック音楽が流れている。美味しいコーヒーでしばしブラームスに聴き入る。途中、振り子時計が2時の時報を刻むが、その音色も音楽に和してしまう雰囲気。若い店主もじつに穏やかな人柄で、やはり、期待通りの店であった。今回はほんの立ち寄りだったが、あらためてゆっくりと訪れたい店である。