3. ヘッドフォンアンプの製作

 ヘッドフォンアンプは、HAT21でも使用した秋月電子の「NJM4580DD使用ヘッドホンアンプキット」です。今回もこれを購入しましたが、サイズを小さくする必要があり、別の汎用基板上に組み立てました。



1.回路図

 このアンプキットの仕様や組立方法は『ヘッドホンアンプキット組立説明書』に記載されています。下の回路図はキットのものをそのまま掲載させていただきました。


2.使用部品

 必要な部品類は以下のとおりです(価格は秋月電子通商調べ)。
No.名    称数量参考単価備  考
1両面スルーホールユニバーサル基板 3 * 71\40
2オペアンプ NJM4580DD1\30ローノイズ選別品
3丸ピンICソケット(8P)1\15
4半固定ボリューム 10kΩ2\50
5カーボン抵抗 47Ω2\11袋100本入り単価(※)
6カーボン抵抗 4.7kΩ2\11袋100本入り単価(※)
7カーボン抵抗 10kΩ4\11袋100本入り単価(※)
8カーボン抵抗 47kΩ2\11袋100本入り単価(※)
9オーディオ用電解コンデンサー 10μF 50V4\10
9電解コンデンサー 470μF 25V4\20
10その他分割ロングピンソケット、配線など少々
     (※)必要な本数分の抵抗セットもあります。


3.配置と配線

 完成品の外観と外部接続端子の機能です。
 最終的なケース組み込み時には、次回で製作するイコライザーのバッファアンプと二階建て構造にするために、サイズを調整しています。また、入力側のピンソケットは取り除いてハンダで直付け配線しています。


 上から見た部品配置と裏面の配線の状況です。


4.動作確認

 まず、目視とテスターで配線に誤りがないかどうかをチェックします。オペアンプを外した状態で電源が短絡していないかを確認して9V電池を接続します。仮想GND(電池接続部の4.7kΩを直列接続点)が電池電圧の半分であることを確認した後、いったん電源を切って、オペアンプを足の広がりに注意しながらICソケットに差し込みます。

 前回作成した両端がL型ピンヘッダーのケーブルで、マイクアンプの出力端子とヘッドフォンアンプの入力端子を接続します。マイクアンプに繋いでいたイヤフォンは、そのまま外してヘッドフォンアンプの出力端子に繋ぎます。
 イヤフォンから音が出ないように、ヘッドフォンアンプの半固定ボリュームを一杯に絞ってそれぞれの電源端子に電池を接続します。
 半固定ボリュームを回すと、マイクで集音した音声が明瞭に大きな音で聞こえます。