名 称

みひらやま

所在地

岡山県真庭市蒜山

標 高

1,010m

山行日

2017年11月25日

天 候

曇り後晴れ

同行者

「瀬戸内登山同好会」の仲間たち

アクセス

車で三平山登山口へ

マップ

    

このマップは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものを使用しています。

コース概要

登山口 10:09八合目(土塁説明板) 10:44~10:47三平山山頂(昼食) 11:06~11:43
登山口帰着 12:26

1.駐車場から山頂を目指す

 昨日の岡山県内は冬型の気圧配置で北部は雪。内海峠から三平山方面の道端には薄らと雪が積もっている。車が数台ほど停まれる駐車場に着いて、準備とストレッチを行う。

 南へ歩き始めるとすぐ右側に登山口があり「三平山山頂 約45分」の道標が立つ。

 10時9分に入山開始。4~5分で道が白くなってきた。

 よく整備された九十九折りの道はとても歩きやすい。ハイキング気分で進むと徐々に高度が上がっているという感じだ。

 登山口から約10分、蒜山が見えてきた。三座全体をちょうど良いアングルで望むことができる。さらに10分ばかり登るとしだいに雪の量が増えてくる。

 「土塁」の説明板が立つあたりが8合目だ。明治31年、陸軍が蒜山一帯の原野を軍馬育成場として接収した時に、放牧場の囲いとして建設されたもので、総延長は56kmに及ぶという。現在なお46kmが残存しているそうだ。ここで小休止して、山頂までは土塁の上を歩く。

 雪が積もった土塁の細道は滑りやすい。重心をやや前におき、足裏全体を着地するように一歩を踏み出す。いつもと異なる部分に力が入るので、汗をかき速度は落ちるが安全第一で前進する。登山口から1時間弱、山頂が見えてきた。

2.三平山山頂風景

 まずは山頂の祠と標識をカメラに収め、三等三角点の標石にタッチする。

 前回たどったの穴ヶ乢下山ルートも雪で真っ白だ。その先遠くには毛無山と白馬山のゆったりとした姿。

 雪の広場で、石や草の上にシートを広げて昼食をとり風景に眺め入る。ほとんど風がなかったので、寒さに震えないですんだ。弓ヶ浜から美保湾もはっきり見える(写真右)。

 伯耆大山にズームで寄る。薄らと雪化粧の伯耆大山と烏ヶ山、さらに矢筈ヶ山や象山。弥山から剣ヶ峰は雲に隠れている。鏡ヶ成のあたりはかなり積もっているようだ。

 鈍色の蒜山三座も、光の加減によって雪化粧がベールのように浮かび上がる。

 南に眼を向けると左手前に朝鍋鷲ヶ山、その右隣に金ヶ谷山、さらに右の方には白馬山から毛無山が連なる。

3.往路を下山する

 下りは見晴らしの良いスロープからスタート。しかし雪道の下降はきわめて滑りやすく緊張の連続だ。少し進む内に、道脇に積んだ新雪の部分を踏みながら下りると滑りにくいことが分かった。少し速めに歩いても、大股にならない限り大丈夫だ。柔らかい雪がキュッキュッと小気味いい音をたてる。

「あの足跡はなんだ?」 目利きの仲間の声に注視すると、雪面に子供ほどの足跡が点々と続いている。その形状と両足の微妙なズレから、人の足跡とは思えない。どんな動物が駆け抜けたのだろうか・・・。厳しい斜面を過ぎると下りは速い。

 冬の訪れを宣誓するかのように衣を脱ぎ捨てたカラマツ。やわらかな針状の葉が、路面を黄色に染めて降り積んでいる。

 高度の差が季節のバロメータのような道だ。登山口が近くなると雪は消え、先ほどまでの雪景色は幻だったような道に下り立つ。

 ふたたび内海峠へ向かう。雲がいっそう低くなったようだ。

 国道482号を東に向かう。積雪に備えて道路の両側にはスノーポールが設置されている。県道114号に入って蒜山を左手に見ながら快走すると、やがて休暇村蒜山高原への交差点だ。