小樽から札幌を経由して道中央自動車道を旭川へ抜け、美瑛へ移動。
美瑛の主だったエリアを訪れて再び旭川へ戻って宿泊の予定。
早朝の運河散策
6時に目覚めて散歩の支度を整え、6時15分に出発する。
この時間にはすでに太陽は高く、岡山で8時半頃に見るのと同じ角度で輝いておりびっくり。
大王硝子館前から小樽浪漫館へ出て左折し、小樽観光館方面へ歩く。運河沿いには早朝散歩組がチラホラ。どうやら、カメラをもった散歩撮影組とスニーカー姿のジョギング組に別れているようだ。小型船舶を係留しているあたりまで歩いて、ホテルには7時前に帰着した。
朝の小樽とホテルの玄関まわりから切り取った風景を8枚だけ、小樽の思い出にピックアップしておこう。
朝食前の小樽運河界隈ウォークで気分爽快。バイキング料理をしっかりいただいた。
出かける前に、小樽グランドホテル・クラシックの美しいカットをカメラに収める。
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小樽から旭川、そしていっきに美瑛へ
札樽自動車道で札幌JCTへ。そこから道央自動車道を旭川まで、雄大な風景が広がる中をプジョーは快走する。 道央自動車道へ入る直前に末っ子君から電話があり、留守番の独り暮らしに慣れてきたこと、プランターの野菜はナスがすぐに萎れるのを除けば元気であること等々、安心する。 途中、砂川サービスエリアで小休止する。砂川は最北端のサービスエリアとのこと。ふと見上げると、大きなグライダーが悠々と滑空している。どれもこれも、これらすべてが北海道の景色なのだ。 |
これから3泊する予定の旭川をパススルーして美瑛へ直行する。
美瑛までは幹線を避けて東側の道路を進み、住宅街を抜けると白樺並木のアーケードである。
就実の丘
白樺並木をすぎて小高い丘を登り詰めると、そこが就実の丘。旭川・就実という地名が、旭川(あさひがわ)という川の流れる岡山県の就実学園と名前がダブっていることが縁で、毎年、就実学園の高校生が修学旅行で訪れているようだ。
ここに立つと、パッチワークの路やパノラマロードなどが延び、東西から南にかけて180度のパノラマが広がる。気がつくと、旭川空港に離着陸する航空機がすぐ近くを飛び過ぎていく。
何よりも驚いたのは、就実の丘に展開するジェットコースターのように激しい起伏の道路。それと一面のジャガイモ、麦、牧草の広大な畑。その畑が織りなすパッチワークのような模様。そしてあちこちに咲く花々。最初に見る風景は「スッゲー!!」の一言で、後は失語症になっている右下の人。
しばらくは就実の丘に釘づけ。まずは念願の拓真館へ行ってみようとパノラマロードの方に向かうと、絵のような風景が待っていた。
拓真館
美瑛の南部にある拓真館は、旅行準備中にインターネットで見つけてぜひ訪れたいと思っていた。
就実の丘は北詰に位置しているので、細い道路を辿りながらしばらく移動する。
あちこちでお目にかかる風景なのだが、降雪時の路肩を示す矢印の道路標識が珍しい。交差点には停車位置を示す「停止線」のプレートが設置されている。
拓真館には大勢の人々。中国や韓国などアジア系の外国人が多いようだ。
「丘の町・美瑛を全国に知らしめた風景写真家・前田真三」の写真ギャラリーということで、この地を訪れる多くの人が足を運ぶらしい。
内部は撮影禁止のため作品の写真はないけれど、前田真三氏の作品を鑑賞すると、この付近の写真を撮るのが嫌になる。絶妙な光と影のバランス、色合いの調和。少々補正しているのではと、余計な邪推をしてしまうほどの出来映えにうっとり。
愛機ハッセルブラッドなども陳列されていて、写真愛好家はまた別の思いで鑑賞しているんだろうなと感じる。
拓真館の横庭には、何種類ものシャクヤクが美しく咲いていた。
哲学の木と牧草ロール
拓真館を車で出るとすぐ、そばの丘に突然大きなマシンの姿。
パクンとお尻のハッチが開くと、大きな牧草ロールがゴロンと飛び出してきた。この後あちこちでお目にかかる牧草ロールは、正しくは「ロールベール」と言うらしく、1つの大きさが直径約1.5m、重さは350kgもあるとか。これを貯蔵して、1年を通して牛たちの餌になるそうである。
ほんの少し走ったところに、1本の傾いた木が立っている。見る位置によって傾斜角度が様々に変化するのだが、これが首を傾げて考えているように見えることから、「哲学の木」と言うらしい。
美馬牛(びばうし)駅からパッチワークの路へ
パッチワークの路へ移動する途中の、林立する木々も、働く人も、作業用の小屋も、みんな絵になる風景。
美馬牛駅に立ち寄って、付近の小学校の塔をカメラに収めた。
パッチワークの路は、いろんなネーミングの木々で賑やかだ。
クリスマスツリー、ケンとメリーの木、セブンスターの木、親子の木等々。
ケンとメリーの木の付近では、駐車場に中国人観光客らしき人達を乗せた黄色いバス「TETSURAN BUS」が止まっていて、日本人と見分けがつかない顔がにぎやかにしゃべっている。よく出会うこのバス、後で調べたら、新日本製鐵・陣上工業グループが運営する(株)鐵蘭バスのものであることがわかった。
不思議なことに、彼らは日本人そっくりであるにもかかわらず、何となく雰囲気でそれと分かってしまう。それはさておき、大声で喋る、写真撮影中の前を遮る、農地や花畑に入るなど、全体的に気遣いなどかけらもないように感じてしまう。
こうして順調に旭川へもどり、3泊を予定しているレオパレス旭川に到着した。
出発からここまで、電波が届かない海上やネットワークサービスがないことから情報孤立状態だったが、今夜からメールチェックもOKだ。
ホテルの近くには「平和通買物公園」という通りがあり、歩行者専用道路になっている。折しも「買物公園まつり」を開催中であり、人出が多く屋台が賑わっている。
この通りにクロスした飲食街にある大衆割烹で夕食をとる。もちろん生ビールに始まり、引き続き清酒「男山」。あれこれの肴をおいしくいただくことになった。
明日から天気が崩れそうで、楽しみにしていた十勝岳が見えそうにない。最近の天気予報は外れ確率が高いことに加え、自称ながら十分な実績を有する「晴れ男」であることゆえ、「どうぞ良い天気を」と祈りながら眠りに落ちる。